おれは戦士藤山犬吾 への感想

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評価平均

発想3.3
構成2.8
表現3.4
総合3.2


まずムラオサを村長(そんちょう)と脳内変換してしまったため、脇役のがわかったのは靴の説明の時でした。
会話はいろいろ考えなければわからない所も多く、わかれば面白いもののその分進行が止まってしまいました。多分こういう世界に慣れている方は、話のズレ具合もすらすら楽しめるのでしょう。

会話文だけで拾っていくにも、物語を掴むには個人的には難しかったです。
果たして今もしっかり掴めたかどうか不安ですが、一応一読者としては飲み込みました。
いっそのこと文章の配分を変えて会話劇にすればよかったのではと思ってしまう。
展開が少し急すぎて、読みながら待って待ってと混乱してしまったので、もう少し歩幅が欲しかったです。


 コメントのみ書き込みます。
 ブルータス、お前……。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

 なんだろう、この、あきらめとやさしさでできた勇者。酸いも甘いもかみわけた中間管理職的悲哀。いわゆる脱力系ヒーローですね。
 いきなり二日酔いだし、道具に八つ当たりするし、挙げ句ミカガミ(籠手?)に家出されるし。方やドラゴンはドラゴンで、お金にだらしない見栄坊なうえに、継母の虐待から逃げてるとか……ここまで徹底的に外してると逆にアリです。しかも文章には妙な味がある。
 すごい好きかもしれない。

キャラも会話もいいけど、誰が誰だかちょっと分かりにくい。
武装のイメージはペルセウスかな?

ムラオサ=ヘルメスが与えた鎌剣。
ミカガミ=アテナが与えた鏡の盾。
ケルメス=ヘルメスが与えた空飛ぶサンダル。

会話に関してはこれは、と思う箇所もある。
だが全体的に何が描きたかったのかわからない。
奇妙な話の筋なのか、キャラクターなのか、どちらも中途半端になってしまっている。
どちらに重きを置くかハッキリさせたほうがよかったでしょう。

あと表現も判りにくかったです。

 夢も希望も、読みやすさもないアンチ・ファンタジー的な発想は大変おもしろいと思います。終わり方は個人的には嫌いじゃありませんが、前半の地の文の文体が後半弱くなっているところに体力のなさが見えて、それが失速感として認識されてしまったのが残念。勢いを保ったままで着地できたらよりよかったかもしれません。
 タイトルはダンバインのOP『ダンバインとぶ』からだと思います、表記までお題に一致していますから。するとこの戦士は地上人(ちじょうびと)、いわゆる異世界から来たというふうにも読める。しかしこれはなかなか通じないネタですし、そういうものをぶち込んできたのかどうか実際のところはわかりませんけども。

なんといっても会話のセンスとテンポが秀逸。職業的戦士の江戸っ子気質が読んでいて気持ち良い。自我を持った武器や婆さんとの息のあった掛け合いや、ドラゴンの奥さんに色気を感じちゃうとこなんか、どこと無くフーテンの寅さんを彷彿とさせる。冒頭に枕が置かれていれば落語的な趣きも醸しそうだけど、それはきっと意図が違ってきちゃうのでしょう。とにかく面白かったです。

 キャラクターは魅力的で、剣や盾と主人公のコミカルな掛け合いは楽しかった。悪役のドラゴンが情けなくて、主人公が通り一遍の良い人ではなくかなり食わせ者のところも面白い。
 でも、今一つこの作品世界の設定がしっくりこない。剣とドラゴン、魔法が支配する世界かと思いきや、「低血圧」「癇癪由来の内因性神経毒」「いやリヴァイアサンこそ悪ですよ。すなわち国ですな」とか、高度な科学知識や実在する著書が出てくる。この主人公は現世界から異世界に飛んだのか? とかいろいろ考えているうちに話が進んでしまった。作者のくすぐりの一つかもしれないが、設定が気になってストーリーへの集中が途切れてしまったのが残念だった。
 かなり情けないドラゴンに、主人公がかける一粒の情けがカッコ良かった。ミカガミも戻ってきて、彼らの冒険が続いてくれることを祈る。

 作者の作り出した世界やキャラクター間の会話なんかは、読んでいて心地よいところが多く、ところどころでくすりとくるところもあり、その点は楽しめました。ただ、終盤は尺のせいか、問題の解決が駆け足になっていて、強引にまとめたような感じがしてなりません。最後も小粋な感じではあるのですが、どことなく、滑っている気がします。

キャラクタとしての魅力はあるけれどそれを全て出し切れていない感じが。
前後の話が気になりますね。

なんだかやたら人間臭いうえにかっこ悪い、それでいて優しい一面もある戦士さまに惚れてしまいそうです。

 事件が起きそうで起きないまま終わってしまった感じでした。いや、盾の逃亡とか、怪物の破産とか、いろいろ起きてはいるんですけど、それに対して主人公がなにもアクションを起こさないから、そっちのけって感じです。
 世界観も、分かりそうで分からないのが歯がゆいです。大臣と一晩中飲み明かす関係でありながら、使用人なんていないで武具たちとケンカしつつ、単身で肉体労働に出る戦士、という主人公の位置付けすら意外性がありすぎて想像しにくいのに、曜日で現れるらしいバイト感覚の怪物は、夜逃げして大家に両親を呼びつけられているとか、その両親も普通に社会性を身に付けていて、親子ともども退治する意味すら見いだせない感じとか、つかめそうでつかみきれない設定をそのまま描いたという印象でした。
 なにかストーリーとしての軸があれば、この世界観のつながりも見えてくるのかもしれません。せっかく「おれは戦士」というタイトルなので、おれは戦士だから、あるいは戦士だけど、○○をしたい、という目的があると、話として魅力が一気に増すかなと思いました。情景やシーンを表す文章のスマートさがあるだけに、もったいなさを感じました。

ここから話が始まる、感じがしました。もう少し話が長くなると、だんだんキャラが面白くなっていくのかな、と。

古い民話には、物や自然物が人間と同じ振る舞いをする話がありますが、そのような雰囲気を感じました。
センテンスごとの意味はあるけれども、全体としてみると意味が崩壊しているような感じは、かなり新しい文学の手法とも思われ、古典的ファンタジーとのギャップも楽しめました。

とぼけた味わいがあって楽しめました。
ファンタジー世界なのに妙に所帯じみてるギャップ、いいと思います。
ただ、大笑いできるというわけではなくて、何だかもったいない感じ。
ツッコミ役がいないせいかなあ、とぼんやり思いますが、いたらいたで、くどくなりそうな気もします。難しい。

ちょっと熟れて無い、不慣れな印象を受けつつ、
文章がとても好みでした。
ウィットが効いていてテンポも良い。
おはなしも、それに相応しい案配で面白かったですが、
着地点が尻すぼみであり、もう一つ何か、
オチが欲しかった所です。

好きな感じのユーモア。最後まで読んでよく意味がわからなかったから読み直したら面白かった。文章にしかできない魅力を感じた。

 こちらの気分によるものなのかもしれませんが、粋の良い台詞で、面白おかしく読めました。こういうのは嫌いじゃないです。
 物語としては完結はしておらず、これからも続きそうなところで終わった感じですかね? 軽い調子を保ったまま、この後の物語が続くのかと思うと、ちょっと嬉しくなります。文章の下のところに「次ページへ」のリンクがあったら、ここぞとばかりに押してしまいそうです。
 ただ、このような性質の文章は、元来読者との「飽き」との戦いですので、このくらいの分量がちょうどいいのかもなぁ、と同時に思いました。字数制限があるからこそ光る作品、とも言えそうです。

何というか、筆者のなかでしっかりとした世界があるのでしょうが、会話がハイコンテクストすぎて噛み合っていない印象をうけました。故に、どうもお話の筋がよくわからない。
最後の、柄に砂埃が入っただけという表現にはクスっときました。

タイトルを見た時つい、『ダンバイン』のオープニングテーマを思い出した私は色々駄目なオタクです(汗)。

それはさて置き。
話の内容も分かるし、どんな状況かも大体察せられるのですが、なんとなく靄がかかったような気がしてしまう。どうも必要な所に必要な情景描写、人物描写が足りなくて、台詞で説明してしようとしている感じがします。会話のテンポは良いものの、どことなくモヤっとしてしまいます。
キャラクターの造詣やストーリー展開自体は悪くないので、惜しいなと思いました。

え、なに、ちょっとこれ、面白いよ。
持ち味ってやつですねきっと。理屈抜きに楽しめました。
登場キャラクターがみんな人間くさくてよいです。

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