この、ほぼ一年間を振り返る。七人 への感想

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評価平均

発想3.1
構成2.7
表現3.1
総合2.9


着想や情熱はものすごく伝わりました。
でも、個人的に読むのにすごく苦労してしまいました。
多分上手く作者の意図を掴めなかったのではないかと内心心配です。
興味深かったですが、こちらの勉強不足感がすごくあって少し頭がごちゃごちゃになってしまいました。

(お前が言うな的な事を自嘲しつつ)
詰め込み過ぎという印象を受けました。
それがある種の切迫さと早急さ、
不健康で寸詰まりな感覚を生んでいるのは事実ですが、
諸行無常を抱くには、ちょっと窮屈に過ぎ、
ユーモアすら感じるも、笑うに笑えないという所で、
おはなしなり、その作りなりを、
変えた方が良いかなと思いました。

 コメントのみ書き込みます。
 知見を変えて「ドキュメンタリー」として鑑賞。そして『族長の秋』風の充填率に嫉妬。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

レポートのようなこの作品を面白い面白くないで評価するのが正しいのかわからないけど、ともすると単調になりがちな日常を飽きることなく読むことができ、少なくとも退屈はしませんでした。結末は正直言って読んでいて気持ちの良いものではありませんでしたが、余韻を残す意味では悪くはないと感じました。

 実話とおぼしき内容で実感がこもっているが同時に情報を詳細に記す冷静さもあり、作文としては優れていると思う。
 ただ実話なら実話でいいし、何を思ったかを綴るのもいいが、それをこうした場に作品として出すことについてもう少し考えてみたほうがいいとは思う。そこが見えてこない文章を作品として評価することはぼくにはできないし、金輪際するつもりもない。

 『親族が集められる』的な台詞が三回ほど繰りかえされるくだりを読んでいるあたりでは、重さを装った軽い小説になるのかもしれない、などと思ったりもしたのですが、ど直球にタイトルに従いつつも、生々しい話しでした。悪いことが重なり過ぎている気がしないでもないですが、充分あり得る範囲であるので、リアリティも損なっていません(終盤の幼馴染みの死などは、むしろ、世界の理不尽さを強調していて、いい味を出しています)。療養中の描写が少しばかりくどいかなと思いもしましたが、主人公にとっては自分のことであるので、記述が細かくなるのはある意味自然かもしれません。ラストの内面描写の噛みしめ振り返る感じは締めにふさわしく、印象に強く残りました。

考えさせられ作品でした。

これは実話なのか虚構なのか。かきあげという場の性質上、どちらかは明らかではない。実話を元に演出という名の虚構を塗り重ねたのかもしれない。もし、これが実話ならば、上述のような事を書く事自体不謹慎である。

という具合に、読み手の評価基準は実話か虚構かで大きく変わる。
その一方で、世間はドラマチックな実話を求め、その結果、実話のような嘘が作られる。生命の神秘を解き明かした可愛らしい女性だったり、耳の聞こえない作曲家だったり。

さて、以上は余談でした。
本作の親父さんの働き方は酷いものですが、心情はよくわかります。周りは他の人に任せればいいと言っても、様々な理由で簡単ではない。健康を害して初めて他人に任せようという気になるのは、珍しくない。日本人の良さと悪さを親父さんが象徴しているように思います。

 うわ~、改行が無くてなんか暑苦しいというか強迫観念を感じる文章だ。それだけにこのほぼ一年のめまぐるしい気鬱とささくれた気分が文面から立ち上ってくる。読みにくいが妙に効果的だ。親父と主人公に降りかかった災難と、そして幼馴染の死。泣き面に蜂、これでもかと言う不幸の連続に圧倒された。幼馴染の死に対する、ある意味鈍化したような感情の表現も好ましかった。
 物語で語られる不幸(フィクションに限るが)は嫌いじゃない。淡々とした筆致の根底に感情のうねりを感じる作品だった。

 タイトル通り、エッセイ、というか、私小説でしょうか。段落わけをしていないのは意図的なのだとは思いますが、やはりどうしても見た目に読みにくく感じました。

 といっても、文章はとても読みやすく、いろいろと起きた出来事も十分に説明をしつつ進んでいくので、難しい話だと感じることはありませんでした。「親父」「俺」「幼馴染」の病気とその顛末という、重苦しい話題でしたが、きっと後悔~以降の五文からなる小説の締め方がすっきりとしていて、読後感まで鬱々とすることなく読み終えました。
 身の回りで起きている死や死につながるかもしれない出来事に思いを馳せさせる、というか、そういう力がある作品だと思いました。

自分自身が情熱を注ぎたい方向に常に全精力を傾けられる理由ではなくて、むしろ傾けられない方が多くて、それでも人は、少しでもより良い方向へ進んで行くのだと思いました。

 作品としての評価・感想は辞退します。

 君に、良き未来のあらんことを祈る。

密度の濃い文章だった。奇抜な表現もないし、叙述トリックもない。
にもかかわらず読ませてしまうこの作品のレベルは相当高いと言えるだろう。
何の根拠もない感想だが、詩人の書いた小説のように思えました。

感情の奔流、吐き出したい衝動が感じられました。
それを文章として行いたかった、というのであれば十二分であると思います。
読ませるし、迫力を感じる箇所もあります。

一方で自分に取材した小説、作品として筆を執ったのであれば、失敗であると思う。
尾崎一雄が述べている通り、私小説は事実ではありません。
書き手の意図の下、身近な情報を取捨選択し、構築されたフィクションです。
その作為にこそ個性が現れるし、ある意味読者に対する挑戦になるのです。
多くの私小説作家の先人達が口にしているように、題材が醗酵するのを心を落ち着けて待ってみるのも手です。

内容もだけど、ひたすら読みづらかった。勢いがありすぎてしまう感じ。

これはノンフィクションなのでしょうか? 創作だとしたら少々盛り過ぎと思うところもありますが、事実は小説より奇なりと言いましょうか、現実に身近で不幸が重なることってありますよね。
お父さまも、ご自身も大変な思いをされたこととおもいます。しかし、70kg代まで体重を落とした努力は素晴らしいと思います。お友達のご不幸は残念でしたが、それに触れることで今こうして生きていることのありがたみを感じ、謙虚な心持ちでいられる七人くんは精神的に一回り大きな人間として成長されたのだなと感じました。

「大変だったんですねえ」という感想しかありません。
ただ、あらましが羅列されているだけで、作品としてはあまり洗練されていないと思いました。こう言うと反感を買いそうですが「大変だったんですアピール」が過剰で、読むのが億劫でした。
三つの事件を均等に描いた結果、軸がブレてしまっていると感じます。おそらく一番重要なのは幼なじみの話でしょうから、そこに力点を置くべきなのでは、と思いました。

現状だと、闘病記や資料としての価値はありそうですが、それだけに留まらず、喪失感にいかに向き合い、いかに埋めていくかを丹念に描いていただきたかったです。
それを描けるようになるまでには、経験を心の中で整理する時間がまだまだ必要かもしれませんが。

実はかきあげ! のシステムは、僕が糖尿病の教育入院している二週間のうちにほとんどをつくったんですよね。
今年はキチンと体重落として、糖尿病を完治させようと、励みになるお話でした。


文章そのものについて書くと、いままで、かきあげ! には私小説、エッセイ的なものはいくつかあったものの、(おそらく)日記文学のような体のものはこれが初ではないでしょうか? 短い間に起こった身の回りのあれこれをまとめ、自分と向き合うのはなかなか難しい試みかと思いますが、よく書けているとおもいました。

 何とも感想に記し難い内容でした。
 とにかく、彼には幸せになってほしいと思います。

これはどう評価したものか。
読み物としてはそれほど面白くはなかったが、作者自身もそういったものは作品に込めてはいないだろう。
とすればこれを評価する立場におれはいない。
良い仕事が見つかるといいね。

 どうやらわたしにも感想を書く資格はなさそうです。

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