クラウドゲイザーキュムロニンバス=サン への感想

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評価平均

発想3.8
構成3.3
表現3.9
総合3.7


雰囲気と世界観の作り方が上手でした。
ちゃんとかっこいい場面はカッコイイし、マイルドな部分はそういう空気がしっかり練られていたかと。
ただ、如何せん動きが薄い。
もっと世界も人物も動かしてもいいと思いました。
そうすると下地がしっかりしてる分、とても映えると思います。

情景そのものはいいのですが、それ以外のものがあまり感じられませんでした。
その世界における事実のみを並べられている印象。

あえて様々なものを省いているためなのですが(寧ろそれが結末にどんでん返しが用意されているのではないか、と疑うほどに)、その省略が何かに結実することも無く、それぞれのキーワードもまた浮いてしまっている。では空気を描いているのか、否、感情も薄い。

もっと物語を加えてあげたほうがいいと思います。


世界観よかったです。
思うがまま書いたならその想像力は羨ましく思いますし、考えながら書いたなら色々とあるだろう裏設定を完全にぶん投げて読者に一任する潔さに好感を持ちます。
しかし、アイリーンという名前は不思議な魅力がありますね。

 コメントのみ書き込みます。
 読書中の最初から最後まで「ジブリアニメの雲」がずっと頭の中に流れていました。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

一切の説明を省いているため、これはまた何かのトリックかな?などと勘ぐっているうちに、結局何の説明も無く終わってしまう。そんな無駄な勘ぐりが邪魔して素直に楽しめなかったです。ただこれはこれで作品として成立していると思うので、作風として受け入れるかどうかは個人的な好みの問題。

 すごくしっかりした世界観でもって書かれた作品だと思うんだけど、ここでしっかり形になっているのは油断のならない相棒、それだけですね! それだけでじゅうぶんでした。
 ちょっと小学館系の漫画っぽさがありますが、それは内容面に限ったことで、漫画とかアニメだった作品のノベライズって感じがします。おもしろかった。

これはすてき。こちらの夢はあちらの現実、あちらの夢はこちらの現実。きっとあちらでも、ペリカンの万年筆を愛用する、ビール党の男性なのでしょう。夜な夜な魔法の絨毯に乗って雷の結晶を集めているなんて、誰も想像できないような。

 タイトルが面白いです。確か英語のcloudには「雲」という意味のほかに「群れ」という意味がありましたが、「私」が見ているのもかなとこ雲のほかに、フラミンゴの群れ、さば雲の一群、砂漠を埋め尽くす蛇ども、一帯がその色に染まるほどの雷結晶、と、「群れ」をよく見ていて、まさに「cloud gazer、雲/群れを見つめる者」だと思いました。

 描かれている世界は、現実にあるブランドの名前を出しているくせにどこか不思議な空気感を保っていて、ローファンタジーなのかハイファンタジーなのか分からない、面白い世界観だなと思います。
 一方で、「私」とライトがなにをするために空を飛んでいるかということは、一番最後まで明かされず、いよいよ書かれたと思ったら「雲を狩る」という、分かりそうでよく分からないもので、ストーリーとしてはふわふわしているなという印象がありました。あるいは、それこそが曖昧な世界観に合っていると言えなくもないので、狙い通りなのかもしれませんが……。

 さば雲の時に飲んだ酒をまいたら、赤黒い水が、蛇を鱗につけた龍になって、雷結晶をこすってかなとこ雲に当てる、と、登場したものが最終的に全部集まってくる展開は、盛り上がってきました感があって好きです。ただ、最後の段落は、なにが心境の変化につながったのかいまいちよく分かりませんでした。

子供の自由な空想を、大人の語る技術が支えているような、素晴らしい作品でした。
なんというか、日々のストレスから解き放ってくれる、ファンタジーの王道ともいうべき…。

 最初はどのような世界の話なのかわからずに、すぐに読み返しに入りました。読み返すと、ライトと主人公の遣り取りや、ところどころで出てくるこの世界の姿というものが、かなり鮮やかに頭の中で再生できました。ただ、話し自体は主人公とライトが仕事をするというだけなので、この世界の鮮やかさを体感したり、過去にあったとおぼしき意味ありげな出来事について思いを巡らせたり、主人公のなんともいえない死生観などに感じいるところがなければ、消化不良に陥るかもしれないなと思いました。

世界設定や主人公に関する説明が全くない状態であるにもかかわらず読み進めていけたのは、筆者の表現力の賜物だと思います。
池を真っ赤に染めるフラミンゴや色とりどりの雷結晶など発想も面白い。
説明することが野暮になるくらいの奇妙な世界を冒険するというのはとても心躍ります。
ただし主人公の目的としているところが分からず、長編小説の裏表紙にある内容紹介を読んでいるような、煽るだけ煽ってほったらかしという読後感は否めません。
主人公が雲を狩らなければならない使命を抱いた理由やライトの潰れた右目、アイリーン嬢のことなど、ちょっと謎にしておくには多すぎるのではと思いました。

 話の世界にいかに深く入り込めるかは、冒頭の魅力にかかっていると思う。「ハヤブサはライトという名前で、その名の通りいつも私の右側を飛ぶ。右目が潰れているので、常に私を視界に入れられる右側を飛ぶのだ」この部分で精悍なハヤブサと語り手の心のつながりが伝わってきて、ぐぐっと物語に引きずり込まれた。この二人の仕事はなんなのか、どれくらいハードな世界観なのか(最初思っていたほどハードな冒険話ではなく、メルヘンに近いように思った)が今一つわからないが、不思議なアイテムに心ひかれた。薄幸のアイリーンも魅力的だ。
 バーボンは自分も大好き、主人公の酒談義のくだりにうんうんと頷きながら読んだ。私が空飛ぶ絨毯で飲みたいのは、ジョシュアブルックスだなあ。そういえば、そらから万年筆を落とすと結構な凶器になるので気を付けて!

なんだか不思議な魅力が詰まった作品ですね。
映像で見てみたいって思いました。

 とてもふしぎで魅力にあふれた作品でした。しかもこれだけ壮大な雰囲気を漂わせ、何らかの法則に支配されているであろう世界を描き出していながら、実は何もわからない。タオルケットに万年筆、具体的な酒の銘柄まで出てきますから、どこかで21世紀の現代にリンクする物語なのでしょう。つまりかろうじて何時かはおおまかにわかります。ですがこの世界がどこで(何で)、主人公は何者で、その目的は何なのかという、5W1Hにふれないまま物語は終わります。そのせいか説明書なしのRPGお試し版をプレイしたかのような印象でした。
 セーブデータとっておいたら、正規版購入時に使えますか?

総合点は4と5の間です。好き。
世界観がしっかりしていて、適度に固定概念を壊してくれます。
気持ちよくファンタジーの世界に浸れる佳作だと思います。
作者さんの発想力に脱帽です。

飲酒運転は良くないです。雰囲気は良いと思いますが、シーンに対して結晶のような設定が意味があるのかよく分からず、あまり効果的とは思えませんでした。

こういう系はあまり読みなれてないので、純粋にこんなお話もあるのかと、関心しました。

何だか、かっこいい! 感想おわり。

真面目に書くと、キャラや雰囲気はよく描けていると思います。
一方、物語としてはよく分からなかったというのが正直なところ。
この世界における雷結晶の価値や位置づけを実感しにくかったです。

「かっこいいものをかっこよく描ける」という点に力量を感じましたので、今後が楽しみです。

最初は夢の光景かと勘ぐった程の清々しさ。
正しく空を飛んでいる感覚を告げて来る、
語り過ぎず黙し過ぎずの文章が心地良い。
強いて好みから言うと、
ここまでの希薄さなら、
スコッチやペールエールという固有名詞すら、
ちょっと煩わしい、という位ですが、
実際これは選り好みであり、十二分に過ぎるかと。

 すみません、よくわかりませんでした。
 何か文章ばかりが先行して、物語を置き去りにしてしまっているような気色が見えます。
 ゆえに、文自体は美しいのだけれども、それとこちらの想像する情景とが合致しないという奇妙な現象に立ち会いました。

世界観、すごくいいです。主人公たちの目的が提示されていたら、もっと読みやすかったかもしれない。

よいね!
心地よい文体でまくし立てられ、よくわからないけど楽しい気分にさせてくれる作品。
面白さって理屈じゃないんだよなーって思う。

 長編の一コマのような場面ですが、世界観まで難なくわかり、ふたりの旅を目の当たりにしたような気持ちの良い作品でした。淡白な感想になりましたがとても好きです。

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