ハカセはどこに消えた?クウォンタムエンタングルメント への感想

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評価平均

発想2.9
構成3.4
表現3.3
総合3.4


あ、もう一つ。

> 乾杯! 乾杯! 乾杯!

これは僕も好きなフレーズで元ネタがあります。
ヨハン・シュトラウスII世作曲、喜歌劇「こうもり」のシャンパンの歌のいちフレーズです。

少し引用しましょう

===
『乾杯! 乾杯!
声を合わせて、酒の王を讃えよ、共に!!』

『乾杯! 乾杯! 乾杯!!』

『杯を挙げよ! 挙げよ! 挙げよ!!
シャンパンと共に讃えよう!』

『杯を挙げよ! 挙げよ! 挙げよ!!
シャンパンと共に讃えよう!』

『シャンパンこそ 酒の王よ!』

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引用元 ( http://lokiloka.blog.fc2.com/blog-entry-306.html )

昔大晦日かなんかで、深夜にオペラをぼーーっとみてたら、もうこのオペラが超面白くて。
特にこのシャンパンの歌。「シャンパンこそは酒の王!」このハッピーな感じが素晴らしいとおおいませんか?

なので、文字で「乾杯!」と書くときはなるべく「乾杯! 乾杯! 乾杯!」と3度重ねて書きたいと思っているのでした。

みなさまも、機会があれば観てみてください!

「ごきげんよう」
「ごきげんようでござる、”漆黒の翼”殿」
「デュフフフ、ハンドルネームで呼ぶのヤメるでござるよ山岡氏ぃ」
「おっと、拙者うっかりいつもの調子で。限りなく二次元に近い存在であるためついうっかり」
「デュフフフ、気をつけるでござる」
 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
 工学の園に集う若人達が、今日も天使のような無垢さ(童貞的な意味)で、学問の”門”をくぐり抜けていく。
 汚れを知らない心身を包むのは、ママンが買ったチェックのシャツ。
 シャツの裾はズボンにタックイン、レーザーサーベル(丸めたポスター)は汚さないように、おどおどと歩くのがここでの嗜み。
 もちろん、夜中までネットやゲームや深夜アニメに興じているので、午前中から行動する学生など存在していようはずもない。
 国立D工科大学。
 昭和二十四年創立のこの学園は、もとは無線電信講習所であったという、伝統ある工業大学である。
 東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、種々のオタク達に囲まれ、「ハッキング」から「今晩のおかず」まで、手広い英才教育が受けられるオタクの園。
 時代は移り変わり、Windowsが”9”をすっとばして”10”になった今日でさえ、四年通い続ければ温室育ちの純粋培養オタクさまが鳴り物入りで出荷される、という仕組みが未だ残っている貴重な大学である。
 そんなオタク養成大学のイメージが強くついてしまった大学であるが、真面目で優秀な学生や研究者を多く抱え、国からの期待も厚い一流の中流大学である。

 緑豊かなキャンパスの最奥部、D大十箇年計画と呼ばれる建物総建替え工事の対象にもされなかった古びた建物がある。その古びた建物の中に、情報系の学科に所属しながらも、物理、機械、情報と他領域をまたがる研究をしているがため、他の教授たちが「何かすごいことをやっているが、専門外でよくわからないので黙っておこう」と口をそろえて賞賛と無視を行うラボがある。
 そのラボでついに、世紀の大発明が生まれたのであった。

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というようなマリみてリスペクトな導入をノリノリで書いていたら文字数全然足らなくて散々な目にあった著者です。
今回は珍しく、書きすぎてしまって、いらない部分を削った結果、いらなくなった部分が残ったという感じでした。推敲、構成不足でしたハイ。

私が所属していた研究室に代々伝わる宴会芸「タイムマシーン」というのがありまして、それは酒の力を借りてタイムスリップし、気づいたら未来にいるというアレでした。
「ハカセ! ついにやりましたね!」
「ああ、タイムマシンの完成じゃ!」
「では乾杯しましょう!」
乾杯! 乾杯! 乾杯!

とまぁ、そういう奴です。今回の元ネタですね。

もう一つ、tumblrだかtwitterだかを見ていたときに「電車の中で女子校生が「未来って無じゃない?」って言ってた」というポストがあって、深く感心したのでそれも盛り込みました。
書きたいことは書いたのでそれで満足、自己満足の一作です。

SF好きな読者の方が多そうなので、SF的なロジックはとにかくボカして、でもなんとでも言い訳できるように書きました(ぁ
なので、ハカセのタイムマシーンが成功していたか、失敗していたのか、タイムスリップしたのか世界線を移動したのか、平行宇宙にいったのか、それはわからないけど、とにかくハカセは酔って、記憶をなくして、迎え酒をして、また記憶をなくして、きっとどっかでぶっ倒れるのでしょう。

たくさんの感想いただきありがとうございました。

以下、コールアンドレスポンスというか今回説明が足りないと自分で思っていたことの補足を1点だけ。

> ちびちびやってる眼鏡っ子は門外漢の素人のはずなのに前祝いに参加しているのはなぜでしょうか。

これなのですが、理系の大学院の研究室には「研究室にいるけど実はその研究室とはぜんぜん違う研究をしているマン」という人が多々います。
例えば、
1) その講座に所属している客員教授(企業の研究者であったり、他大学の教授であったり)が指導教官である
2) その研究室に席は置いているが、同大学の別学部/学科の研究室の先生が指導教官である
3) その研究室の研究テーマが複数あり、タイムマシーンじゃない方の研究をしていた
4) 超天才で自分で資金を取ってきて自分の好きなテーマで研究している
5) (今回の件には関係ないですが) 社会人博士で会社や公官庁のミッションにそった研究を行っている

こういう場合があり、同じ研究室にいながら門外漢になることは多々有ります。
ちなみに僕がいた研究室では、1、3、4、5に該当していました。
3でいうと僕がいたところではヒューマンコンピュータインタラクション(コレがメイン)、情報視覚化+コンピュータ・セキュリティをやっていて僕は後者をやっていたためHCIの方は門外漢でした(門前の小僧……でなんとなくは知っていますが)
4は、先輩が未踏ソフトウェア創造事業で資金をとって研究していました。
5は公官庁(市ヶ谷といえば……)と他大学と一緒の共同研究でちょいちょい違うことやっていました。

というわけで、「これ説明できないよね!!」ということで「眼鏡っ娘は来年から他大学の博士後期課程に進む」という一文で匂わすだけにしたのでした。
はぁー、詰め込み過ぎた。


あと、カットパイン+日本酒まじで合うので試して見てください! 美味しいですよ!

というわけで皆様ありがとうございました。現場からは以上です。

本当に個人的な話で申し訳ないのですが、ループ物として考えるとあまり突き抜けられなかった印象です。
如何せん文章や雰囲気は上手く作ってあるのに、着想の点で個人的にはもやもやが残りました。
もっとその先、あるいは新たな道を探って欲しいんですよね、このテーマだと。
ただ、本当に個人的な趣向なので、悪しからず。

纏まっているし、文章や空気もいいですね。タイトルにも収束していく。

それでもインパクトに欠けますかね。
多くは単純すぎる流れによるのでしょうか。
途中の議論は結末へ向かうための伏線ですが、もっと単純でもいいので伏線を張って、結末を強く印象付けられるような構造にしてもらえると嬉しかったですね。

漫画でたまにある「○○から読み返すと一生楽しめます」って感じですね。
しかし、この博士はいつか肝臓ぶっ壊すな。いや、このループから脱するにはぶっ壊すして搬送されるしかないか。

 コメントのみ書き込みます。
 自作を思い出させる雰囲気の作品で、読んでいてメッチャ気恥ずかしかったです。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

おそらく、SFマニアからすると使い古されたギミックと思われるかもしれない。
しかし、なんちゃってSF好きの私から見ると、よくできた作品だと思います。
多分、もう後千文字書くスペースがあったのなら、より完成度の高いものになったでしょう。

これいやなループだなぁ…。
タイムスリップしても記憶に残らないんじゃ意味ないな。シンプルで面白かったです。

 タイムマシン……それは、誰もが一度は通る道……
 ぼくもやはり考えましたし、書いたこともあります。出したことはありませんが。
 ではなぜ出さなかったか? ありがちなものを出すのが恥ずかしかった、といえば嘘になります。単純につまらなかったのです。
 この作品はそれ自体にちゃんとおもしろさがある。発想がありがちであるか否かはつまり二の次ですな。

 ところでぼくは、編集部のひとりとして、誠実でありたいと願っています。ですからここで、かなりいただけない事実を明かさねばなりません。この作品は『かきあげ!』傑作選第3号の、あの悪夢のような「編集後記」とネタがかぶっている、ということです。覚悟のうえの投稿だったのでしょうか。
 あれを読んでいるかどうかで印象が変わると思います。気になる人はトップページの通販フォームから注文できますから、取り寄せて読んでみてくださいね!

 すごく読みやすい文章でした。ところどころにくすりと笑えるギャグもあり、タイムマシーンの説明も面白おかしくうさんくさくてそれらしく。オチはタイムスリップものでありがちな気もしますが、博士がタイムスリップの成功に気づいていない、ということを匂わせる一ひねりがされていて、魅力的な短編になっているなと思いました。

 眼鏡っ娘の質問に答えられないような博士でいいのか、とも思いますが、結局博士は未来への運転をしようとしてミスって無限ループに入り込んでいる、という感じでしょうか。「スリッパが揃って置いてある」というのは、自殺の覚悟のような表現にもとれます。相当眼鏡っ娘の質問が気がかりなのでしょう。未来に行って、本当に無だったらどうしよう、といてもたってもいられなくなった博士は、酔いに任せて死んでもいいとタイムマシーンを動かした、結果は今朝に逆戻り。きっと酔っぱらい運転をするからそうなるのです。ダメ、絶対。

 話の区切りに入れてあるものが、====>と<====と****の三種類、と思いきや、もしかすると<====は区切りではなくて過去へ行ってますよーっていう表現なのでしょうか。工夫がされている感じがします。
 それにしても、小難しい話は抜きにして、ノリと雰囲気だけで十分面白く読める作品でした。「乾杯! 乾杯! 乾杯!」という一行とか、すごく上手いなぁと思います。

あー、いま思いついたけど予備実験でネコを転送していて、酔った博士がネコと融合して猫耳博士として過去か、未来かに転送されてくる。みたいなネタにしてもよかったなぁ(

冒頭での博士の二日酔いが最終的にはループにつながっているのは見事です。
SFショートショートということでどうしても期待してしまうのがセンス・オブ・ワンダーですが、そういった意味では新しさがないかなぁと。
過去の博士が二日酔いになっていることからこのタイムマシンは意識だけを飛ばすのではなく体ごと飛ばしているのだと想定すると、同時間にもう一人過去の博士が存在しているはずです。その博士はどこにいったのでしょう。
それから、ちびちびやってる眼鏡っ子は門外漢の素人のはずなのに前祝いに参加しているのはなぜでしょうか。
細かい部分ばかり気になってすみません。

二度読んで謎がわかりました。多分。
背景描写は秀逸です。地の文で、助手と記しているのは間違いかな。
博士がループに入って抜け出せなくなったのは「無」である未来に戻れなくなったため。もっと言えば、博士にとって「無」である未来に戻ろうと博士が発想できなかったのが原因なのでしょう。でも、そうすると、タイムマシンは未来での認識を過去に持ち込めない事になり、タイムマシンは使用者の役には立たない事になります。それでも観察者には、博士が神隠しにあったのだから、タイムマシンとして機能したように観測される。つまり、タイムマシンとしては未完成ということ?

 無限ループって怖くね? ってことでしょうか。話しのノリとオチは好みですが、完成度としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。タイムマシーンの出現と作中内の質問の時点で、少しだけどきどきわくわくしていた部分があるので、オチのお決まりのパターンでやや肩透かしを食らってしまいました。オチが読みやすいだけに、衝撃が少なくなってしまうのは、この手の話では致命的な気がします。ただ、この話の軽い会話のやりとりや雰囲気は、オチの形としっかり合っていると思うので、もう一工夫あると大きく化けたかもしれません。

 滞ることなく、すんなりと読めました。よく言えばきれいな仕事、悪く言えばありきたりなストーリー。だが、不覚にもカットパインをつまみに冷酒を手酌する眼鏡っ娘に心を打ち抜かれてしまったので、萌え萌えしながら読んだ。PhDの説明で、教授に対する助手の本心を説明するのであれば、よいしょだけではなくもっと助手をストーリーに絡ませて、マシンに改良を加えるなど変化をつけても良かったのではないだろうか。眼鏡っ娘LOVE。彼女が主人公なら星5個だったかも。

眼鏡っ娘かわいいですね。
久しぶりに吹き出して笑ってしまったうえに、かわいい眼鏡っ娘にまで出会えて幸せです。

文章や設定は決して嫌いではないのですが、
痒い所に手が届かないこの感覚。
中途でオチを割ってしまうならば、
もう二転三転捻っても良かったですかね。

「ハカセはどこへ消えた?」
 呼び名にこだわる。助手助手とうるさい。そしてタイムマシーン……鳳凰○凶真?…… すみません、録画してたアニメを年明けからぼちぼち観てたもので。
 目新しさはあまりないんですけど、ループする構造に無理がないので、すんなり読めました。しかし博士は二日酔いで飲み会をくり返すことになりますから、そう遠くないうちにループが切れそうな気もします。そしてそうなったら……どうなるんでしょう? 博士が二日酔いでなくなるだけ、なのかな……???

ああ、こうやって延々とループし続けるわけですね。
しかし、これだと何度も繰り返すうちに博士だけが歳を取って行くのではないかと思うのですがどうなんでしょう? あと、『翌日の博士』がタイムワープしてきたら本来その日に居たはずの『当日の博士』はどこに行ってしまったのでしょうか? 門外漢の素朴な疑問です。
ゼミの飲み会の描写が楽しそうでした。

永遠に繰り返す飲み会…よくあるタイムマシーンものだと思いました。酒と時間に酔いそうです。時間って不思議ですね。

面白さがじわじわくる。

ハカセはどこにも行っていなかった! 消えたのは俺たちのほうだったんだ!(スタンド攻撃を受けてる人並感)

シンプルな無限ループですね。
綺麗にオチているのはお見事です。

途中の眼鏡っ娘の問題提起があまり本筋に絡んでいないのが気になりました。
このくだりがなくても作品としては成立しそうです。
規定上しょうがない話ですが、適正サイズは2000字くらいかもしれません。

 発想はよくあるものですが、よくあるものゆえに、手近に読者の心を奮わせます。これもその一種なのではないかと思います。
 ここに書かれてあるものそのものに、というよりも、タイムマシーンなどの未来渡航系、あるいはループものの話全般に対して、「面白いなぁ」と改めて感じることができました。そういう感触からいかに読者を脱させるか、が、使い古された題材を使用するうえでの勝負の分かれ目となると、個人的には思います。

博士と助手のやり取りはよくあるモチーフですが、この作品はあまり成功している例とはいえないでしょう。ちょくちょく必要ない情報が挟まれて、すこぶるテンポが宜しくないと思いました。
しかしながら、オチはなるほどと思わせるにじゅうぶんで、読後感は悪くなかったです。

そういえば、大学院生の頃は科研費で買われた大型プロジェクターにGameCube(64だったかな?)つないで、夜通しスマブラやってました。懐かしいな。

気になってタイムマトラベルについて調べたのですが、未来には行けるけど過去には行けない(意訳)だとか? ウラシマ効果ってやつらしいのですが、理論が難しくて脳が理解を拒みました。
まま、楽しい創作ということで。すこし不思議な方のSFでした。

 タイムマシーンときてまあそうですねという展開なのですがそこに二日酔いを絡めてきたり台詞回しが楽しげだったりするところにまあそうですねで終わらないうまさがあります。

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