涅槃博士 への感想

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評価平均

発想3.6
構成3.6
表現3.4
総合3.7


博士がタイトルに挙がっているだけあって大半が博士、活劇があるわけでもいつもの少年探偵らしい言い回しはないのですね。
あれ、でも前のはどんなだったかなと思い、なんだかんだでこれが一番すらすら読めました。

親子探偵がこのような形で読めるとはという新鮮さと、文体は違っても今までの親子探偵の世界観が損なわれていないことに驚きました。親子探偵の最初の事件ですね!!神宮寺探偵の活躍も、後に味方となるウーティス博士との戦いも、今まで雑誌連載中の話の途中の号しか買えなかったのが(それはそれで好きなのですが)、ついに完結したのを読めたのも嬉しいです。楽しませて頂きました。

書き方や作りが考えられたいい作品でした。
大元をさわりしか知らないので深いところまで語れないので申し訳ないですが、落とし込もうとする試みがすごいと思いました。
ただ、個人的な感想ですが、どうしても文章にのめり込めなかったので、肌に合わなかったのかもとも。
自分の趣向の問題もあるのでしょうが、どうにも呼吸か歩幅が合いませんでした。

やはり『蝿男』の匂いがする。是非とも読んで欲しい。きっと楽しんでもらえる気がする。

しかし、何故だか目が滑る。

 コメントのみ書き込みます。
 何かが違う!と心が騒ぐ読後でした。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

オリジナルに比べ大変読みやすかったです。親子探偵をこんなにスルスル読んでいいのだろうかと思うほどに。中でも今までのあらすじに怪しげな空気がなかったのが、何やら別の世界です。
リスペクトととしては、作者の職人芸の旨さを感じました。ただ帝都の裸電球に照らされた光景が、クリアな現代の照明に照らされた感がありました。

私はコンテクストを把握していないので詳細は分かりませんが。
純粋に、読み物として楽しめました。

おもしろいっす。

親子探偵のシリーズに、私が求めていたものがはっきり分かった作品でした。これじゃないのだ。私にとっては。
慇懃無礼にみえる丁寧な言い回し。昭和(笑)の児童文学的にみえる漢字とひらがなの混在。これが大前提にあって、絶妙なバランスでの読み易いんだか読みにくいんだかの画面演出。これがありきでの内容云々だったようです。
内容は確かにそれっぽい気はするけど、画面というか、書き方がこれだと、私には親子探偵と言われても親子探偵とみれないようです。
オマージュとかパロディとか二次創作とかの自分の趣向がみえました。

 銀さん? 小林某さん? あれ?
 親子探偵プロローグですね。神宮司又一郎もちゃんと探偵していたんだ。もはや探偵じゃなくてスパイみたいですけど。ウーティス博士がもとは悪役だったなんて、活劇モノにふさわしいナイススパイスですね。

 「おーん」ってなんだって思ったら、除夜の鐘なんですね。一読しただけだと分かりにくかったですが、涅槃博士の煩悩も晴らされたという改心の表現になっているのが面白いです。人の心を入れ替えて遊んでいた涅槃博士が、最後は自分の心を入れ替えて正義の科学者に(そののち親子探偵に協力する)という、なんとも皮肉で痛快な結末は、まさに大団円と言っていいエンディングでした。

 前回のあらすじや本編について、小林某さんのよりも堅苦しく大人っぽい文体になっているのが印象的でした。今回の主人公はジュニアではなくパパなので、そこらへんに気を使って文体を変えているということでしょうか。ただ、それならば漢字をひらがなに開く表記方法はなくてもよかった気もします。

 原作らしさを保ちつつ作者らしい展開力も見せていて、かつて完結したことのない親子探偵を完結に導くも「別のお話し」へと繋げることによって「終わってない」感を維持する離れ技、ですます調を避けることによって文体の完全再現をあえて避ける戦略、感嘆せざるを得ません。そろそろ闘魂伝承(ビンタ)して創作のほうは引退かなと、娘を嫁に出すような誇らしさと寂しさと殺意で胸がいっぱいです。

なるほど、親子探偵の前日譚という趣きですね。単なるパロディではなくて番外編となっているのが好印象。タイトルも良い!試みも内容もこれはこれでもちろん面白いけど、性質上オリジナルと比較されるのは仕方がないところ。それでいてどっちの方が良い悪い、優れている劣っているという評価を一概にはできないのも難しい。オリジナルの個性を壊すことなく程よく新しいスパイスが効いている、というのが正直な印象。純粋に面白かったです。

これまでのあらすじって!
前作が読みたくなりました。
雰囲気がとても良いと思いました。

 とりあえず『これまでのあらすじ』の次に『大団円』が来て大笑いしました(ある意味、短い尺を有効に生かしている気がします)。こうなってくると、ところどころのご都合主義っぽいところが、逆に楽しくて仕方なくなってきました。何の前振りもなく後出しされる事柄の数々なんかも、むしろこの短編の雰囲気にこのうえなく合っていた気がします。少年探偵団のできの悪いパロディ(誉め言葉です)っぽい文体もこの雰囲気を作るのに、一役買っていた気がします。とても楽しく読ませていただきました。

 銀先生、しつもんです。涅槃博士がお父さんの思考を司君の肉体に入れた時に、司君の思考はどこにいっていたのですか?
 いろいろなアイテムがあって、全5巻の本を一瞬で読んだ気分です。さすが、親子探偵!

 これまでの親子探偵シリーズは、おもに息子であるジュニアの活躍を描いてきたので、父・又一郎が主役の今作は番外編と捉えるべきだろうか(てか、作者が違うしね!)。だが待て。映像的には、ウーティス博士と対峙し捕まえたのはジュニアではないか。神宮寺探偵は早々と黒い霧に昏倒させられちゃってますよ。

 それはさておき。ウーティス博士は以前から名前のみの登場ながら、重要な役割を果たしてきました。その前歴とマッドサイエンティストぶりがこうして明らかになって、今後はジュニアを助けるさまざまな探偵ひみつ道具に、いやが上にも注目せざるを得ません。(原作者による)次回作を楽しみにしています。

 ところで「コフィン」の説明ですが、虫の卵にはいろんな形状があって、うまく想像できません。繭のほうがよかったんじゃないでしょうか。コフィンの初出についてははっきり覚えてませんが、そこでは繭に例えられていたような気がしますが……気のせいでした?

きた! 親子探偵前日譚。待ってました!
あれ? でもちょっと待って、銀さん? 銀さんなの? 二次創作なの? んんん??
だとしても、ようやく親子探偵の親の方の活躍が読めて満足です。
よきかな〜。

うまいと思いました。リスペクトを感じるし、書き手の良さも出ていると思います。ユーモアや言葉選びはどうしても本家の方が面白いですが、その分、シーンの作り方や展開力は十二分だと思いました。

 娯楽小説としては大変面白いものだと思います。けっこう楽しんで読めました。

本家(親子探偵シリーズ)と比べると色々劣る部分が目に付くのですが、「よく頑張った」と褒め讃えたいです。物語の雰囲気は上手に受け継がれていると思います。原作をリスペクトする姿勢が強く感じられました。
劣る部分は主に文体です。言葉遊びの仕方や、台詞と地の文の繋ぎ方などは、本家のほうが数枚上手のように思います。
今回、ご新規さんの参加が多いようですし、本作をきっかけに「親子探偵」に入門する人がいるといいなあ、と期待させていただきます。

これまでのあらすじが長いよ!とか、思いましたが、懐かしさもある面白さ。

嗚呼、大元を考えると二重のパスティーシュ、
という事になるのでしょうか。
いや、雰囲気や良し、なのですけれど、
個人的にはもっとカストリというか、
本編の、児童文学書的な作風を維持して貰いたかった所……
と、書いた所で、御本人の可能性もあるのか、まさか。

やるじゃん、銀さん!

親子探偵の、その最初があかされることとなろうとは!

 江戸川乱歩のパロディでしょうか。おもしろい試みだと思いますが後半の展開が急で予定調和的なところに不満が残ります。

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