くろぎつね七人 への感想

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評価平均

発想2.7
構成3.1
表現2.7
総合2.7


「いっきだまーす♪」
なんか違う、

ここで不覚にも笑ってしまいました。ホラー、じゃないですよね。幼女可愛いし。

主人公の心情描写が上手でした。
しっかりと臨場感もあり、読んでいて惹かれる作品でした。
ただ、少し個人的にはよくある流れの話かなと思ってしまったので、もう少し捻りが欲しい所でした。
くろぎつねは可愛くて魅力的なキャラクターだなあと思いました。

ブラックな話ですね。内容は薄いですが、よくまとまっていて面白かったです。

主人公の感情から死ぬ動機へ至るプロセスが割と自然に感じられ、その後の展開もすんなりと受け入れられました。死ぬことによって他人にかまって欲しいという、側面がよく出ていたと思います。
ただ文章の質がエンタメに寄っているため、エンタメにおいてはインパクトに欠ける。
もう一つ二つ捻りを加えるとよかったでしょう。

自分を薄っぺらな者と言いながら、それを自負しているところが一つの「矜持」に思われます。自己の意志で死ぬというのがその表れですが、やはり薄っぺらな者は所詮薄っぺら、主導権など最初からないと知らしめたのがくろぎつねだったのでしょう。もう少しくろぎつねとの絡みを増やして、物語の膨らみがあったらなと思いました。

自分のタイミングで、っていうのは分かる気がします。
怪談のような静かな雰囲気からの、くろぎつねの無邪気な残酷さにぞっとしますね。
冒頭のわらべ歌のような詩と夜の樹海のイメージから「怖い話を読む」という心構えが出来ていたので、語尾の音符はこの世界観には余計だったのではと思ってしまいました。

 コメントのみ書き込みます。
 もっと「ぞぉ〜〜っ!」とする感じで書いていただきたかった。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

 改行が多くて読みにくいかと思いきや、臨場感があって面白い書き方でした。
 いいところでタイプミスが目立つのがもったいないと感じました。くろぎつねが四つん這いになるのは、ぶら下がっているぼく、という最後の状況も想像がしにくくて、せっかくの臨場感が最後にふと失われてしまったのももったいなかったです。

 くろぎつねは「いきだま」を食らうはずなのに、「ぼく」を殺しちゃっていいのかなと思いました。死んじゃって抜けた魂だと「しにだま」になりませんかね? あまり言葉の定義が分からないので、なんとも言いにくいですし、あんまり本筋には関係ないのですが。
 死ぬと言っておきながら殺されたくはない、という傲慢さに死を選ばされて、その最後の瞬間もプライドを傷つけられて、なんか違う、だけで済まされてしまう、主人公がかわいそうでした。

 改行が多くスカスカながら一本の作品としての体裁がちゃんとあり、「気軽に読める」ということでは白眉だと思います。ただせめて音符は外してよかったかな……。

嫌いな世界観ではないです。サイズ感もちょうど良く、軽い文体も雰囲気作りに一役かっています。気になるところは色々とありますけど、四の五のいう気も失せるくらい突き抜けていると思います(褒め言葉です)。

いっきだまーす可愛かったです。
わたしホラーは苦手なんですけど、あまり怖くない書き方をされていて楽しく読めました。

 冒頭にわらべ歌っぽい詩を配したのは使い古された感があるけれど、それでも雰囲気作りに成功していますね。「ぼく」の動機が何か大きなきっかけがあるわけでなく、人生を通した空虚感というのも現代的なリアルさがあります。この動機のため、いざとなったときの往生際の悪さがいかにもそれらしかったです。同情を誘わない書き方もよかった。
 しかしひねりがなく、どこかにありそうな話を、そのままありそうな話に作り上げてしまっているように思いました。だから感情にも思考にも働きかける力が弱く、ああまあそうだよね、で終わってしまった。
 骨組みはしっかりしているけど、肉付き悪く旨味が出てないと感じました。

主人公の自殺する理由が(おそらくは)特殊性をもっていることで、素直に物語にのめり込めない自分がいました。
もし女の子の恐怖を描きたいのなら自殺する理由は普遍的なものであったほうが邪魔にならないし、本人にとっては重大であってもはたから見ればしょうもないと思えることで自殺する虚しさを描きたいのであれば女の子のキャラ付けが濃すぎるし。
「不意に体が軽くなった」以降も描写が続いているところを見ると、魂を食われると幽霊にすらなれないということなのか。
展開にもワクワクドキドキは見つからず、せっかく可愛い女の子に自殺を手伝ってもらえるのだから、きちんと最後まで仕上げて欲しかったです。

 『ぼく』の死にたいという感情に薄っぺらさを感じたあと、冒頭の可愛らしい歌を思い出し、その時点で合掌をしてしまいました。不覚にも「じゃあ、てつだってあげる♪」を非常に可愛らしいと思ってしまった(これが後半に起こることの印象をより強めている気がします)あとは、割合あっさりと話しが終わってしまった印象。かといって、これ以上、長くしたところで無駄なところが増えるだけな気がするので、この形がベターな気もします。

 途中での青年の断末魔の叫び「が……ぁ……たっ、たすけっ!」が急に漫画チックになってしまって、それまでの静謐で不気味な感じがなくなったのが残念。興ざめしました。キツイ言い方になってしまったのは、冒頭からそれまでの雰囲気がとても好きだったから。で、纏め方も好き、そうそう、人生甘くないんだよって共感。だから、主人公の叫びはコメディタッチでないほうが良かったなあ、あくまで私の感じ方ですが……。

ーー「いっきだまーす♪」
ーーなんか違う。
たぶん、この一文を書きたいが為の長い前フリなんだろうなと思います。
うん、なんか違う。
人の死を扱うにしては軽すぎるというか、深く考えさせるところがなく、またホラーと言うには恐ろしさに欠けるところがあって、結果的に何も心に訴えてくるものがなかったのですが、まぁ、全てがブラックジョークなのだと思えばこんなものかもしれません。
しかし、あまり欲張らずに笑いセンスだけに集中して磨きをかけた方が良いのではないかと思いました。

おはなしとしては短くきっちり纏まっており、
すんなりと読み終える事が出来ました。

ただ、その分、中身が薄く、こじんまりとした印象。
この流れであるならば、後半はもっと醜く、怖く、
おどろおどろしい本性を曝け出すべきかなと思いました。

 くろぎつねさんもなかなか罪なお方で。
 しかし、作品とは離れたところでではありますが、死についてちょっと考える機会を得ることができました。
 自殺とは、自ら命を絶つことです。しかし、本当に自ら命を絶とうとすれば、何日も飲まず食わずのままでいて、自然のうちに死を迎えるしかありえないことになる。外部のものに頼った瞬間、それは自殺ではなくなる。その場合、自分が自分を殺したのではなく、「外部のもの」という他者が自分を殺したことになるのだから。つまり、ほとんどの自殺において、結局人は、他者に頼らざるを得ない、ということなのかもしれません。くろぎつねさんのような悪魔―あるいは偶然の作用ーが自殺を自殺たらしめない場合もありますし、ね。

エモーショナル過多に感じました。過不足はないと思いますが、内容にあまり関心を持てませんでした。

自殺しようとしてる人に止めを刺すだけなので、ホラージャンルの怪物としては善良な類かな、と思いました。あまり怖くなかったです。
もしかすると「魂を喰う」という行為に重みや凄みがあるのかもしれませんが、作品上では読みとれませんでした。改行が多くて文字数を浪費している様子なので、その分の文字数で「魂を喰われたらどんな苦しみが待っているのか」を詳細に描写して恐怖を煽る、という手段を提案させていただきます。

「ぼく」の意志と異なる展開になった時の変わりようが、とても面白かった。

最初の雰囲気を最後まで通してもらいたかった。
途中から途端に文体が軽くなり、一気に興味が失せた。
あと調べの足りなさも気持ちが離反した理由の一つ。
首を吊った人間がどういう状態になるのかくらいは勉強してから書くべきなのでは。

なんだかすごく短く感じた! 読みやすく、さらりと読める作品でした。

ただ、何を描きたかったのかがわかりません。くろぎつねの恐怖なのか? 可愛いさの裏にある狂気なのか。どちらも中途半端に感じます。
もう一つ、作者の描きたいテーマがあればよかったと思いました。

 導入はお上手。中盤で話が展開する際の文章が雑に感じられます。ここが丁寧ならずっとよかったと思います。

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