猫舌は嘘を吐かない。蒲公英 への感想

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評価平均

発想3.1
構成3.3
表現3.7
総合3.5


私が普段読まないジャンルです。繊細な心理描写は、とても勉強になりました。破天荒さはないですが、面白かったです。

作者はマックスコーヒーが好きです

こういう男女のやり取りは互いの間に立ち上がる緊張が命だと思うのですが、あまりに感情を逐一追ってしまったため、冗長となった感があります。ために、プロポーズが受け入れられたカタルシスも薄くなり、彼女の長台詞も不自然に感じられました。
以前の字数はもっと短かったと思ったのですが。
気弱い若者の精一杯の勇気ですが、逃げ道作っている内は覚悟がまだまだな気がします。

中盤までの運び方が作品のよさを損ねているように感じる。
緊張感と四月一日を煽るが故に、一体どんなどんでん返しが待っているのか、と身構えていたので肩透かしを食らった印象。
話の流れの中で緊張感は必要不可欠、つまりエイプリルフールを煽りすぎたのだろう。
展開がベタだからこその四月馬鹿を組み込んだのだと推察しますが、逆効果でしょう。

甘いな、糖尿病再発しそう。
甘さの中にも、強い酸味があってベトナムコーヒー(コンデンスミルク又は練乳を底に入れて、その上から酸味の強い豆で淹れるコーヒー)な気分。

 今回投稿した拙作でもコーヒーを冷めさせました。ですが、こっちのコーヒーの方が苦くて、甘くて、冷めてる。こういう感情の乗せ方がしたかったのだと、お手本を見たような心持ちです。

 一時間、コーヒー一杯でしどろもどろになっている、という状況は、現実ならありえないほど長すぎて、たぶん途中で彼女はスマホをいじり出すなり席を立つなりするでしょう。それでも、この話の中では違和感なく進んでいるのは、切なくなるほどの「僕」の繊細さを、比喩を使ってしっかり描いてあるからだと思います。
 彼女の独白も、せきを切ってあふれた言葉がバラバラに飛び出してきていて、感情でしゃべっているのがよく分かる表現でした。

 七年間付き合ってきて、お互いのことをなんにも知らないまま結婚するこの二人。でも、二人とも繊細すぎて、相手を傷つけることなんか絶対にないでしょう。そうして、年に一度だけエイプリルフールに嘘を吐き合えばいいと思います。世界一やさしい嘘を吐ける夫と、いつまでも嘘を吐けない猫舌の妻になれると思いました。

 近くで話を聞いていたら「お、おう」となってしまうレベルの甘さ。この場面だけで一本ということになると甘いものがあまり得意ではない自分には高い満足は得られなかった。
 もっとも制限がある中で前後が欲しいというのは無理な注文だし、作品そのものがまずいわけでもない。比喩表現が適切でバランスもいいし見事な心理描写だと思う。趣味の問題なのだ。
 作中のコーヒーにお砂糖ミルクが入っているかどうかは定かではないが、ぼく自身は基本的にブラックしか飲まないし、たぶんブラック党も嘘を吐かない。

心が温まる良いお話でした。
何本読んでもこういう話は飽きないし、完全に同じ物語が無いので、やっぱりその度に心に触れられますね。
心情描写も書き方もとても好みでした。
“僕”の心の動きが上手く物語を紡いでいました。
登場人物の作りもお見事でした。
読者が“彼女”を“僕”と心を重ねてどれだけ好意的に見れるかが物語の肝だと思いますが、個人的には当たりでした。
矛盾を孕んだ=ギャップがあるのって短所でありながらも長所なんですよね、人によっては。
もっと二人の物語が読みたいと思いました。
普段の会話の掛け合いとかすごく和みそうだし、楽しそうです。

 コメントのみ書き込みます。
 これ、好きですメッチャ好きです、甘すぎる感じが。
 以上、読ませていただきありがとうございました。

甘いですねえ!!読んでいるこっちも一緒にそわそわしたりどきどきしたり、結末には「おめでとう!!」と祝福したくなりました!!
心情の細やかな表現も、エイプリルフールという逃げ道もとてもいいなあと思いました。
何より、読んでいて幸福な気分になれるのは素敵です。

 甘い。
 エイプリルフール、猫舌、ツンデレ、ツンデレ!(大事なので二度言いました)こうしたキーワードがうまく機能しています。
 また、猫舌ゆえかどうなのか、甘々だけど温度はほどよくぬるい感じなので、喉にからむしつこさはありませんでした。
 かきあげ!は傾向として甘味が少ないので、ほわっとあたたかい気持ちになりました。人生に甘味は必要です。


じれったくなるほど回りくどい僕の性格が嫌というほどよく表されています。ホント、なんて女々しい奴だ…。雰囲気作りが巧みで、エイプリルフールの使い方もうまいと感じました。作品が纏う柔らかな感じが心地よくって、冬の寒い日に入った、暖かな喫茶店のポカポカした気持ちになりました。ところで、ねこ舌だって嘘はつくんだぜ?

いやー! キュンキュンだー! キュンキュンのだー!
彼女さんが最初ちょっと性格のキツい人かと思ってたら、すごく可愛い人で、落差の演出がうまいなーと思いました。

まさに少女漫画さながらのベタベタ甘々で。
決して嫌いではないのですが、主人公の内面描写を直接的に描いているせいで状況が分からない部分が多く。窓から見た景色や聞こえてくる音などを描くことで読者を飽きさせない工夫も欲しかったです。
ここに至るまでの二人に起こった出来事を少しくらい書いてくれていたら、二人の結婚をもっと祝福できたのではないかなと思います。

おめでとうございます!
ヒューヒュー!
いやほんと、彼女が勘繰るのもわかる気がします。なんなの? 深刻な話なの? っていう前半から〜の、プロポーズで「なんだよ、そっちかよ〜」ってなった。なりましたよ。
良かったね〜。めでたいね〜。
喩えが面白くて、センスが良い。プロポーズに際してあれこれ考えたり緊張したりしている主人公の気持ちが伝わってきますね。

 素直にほっこりしました(ただ単にこういうノリが好きなだけなのかもしれません)。毎年、四月馬鹿を忘れてしまう身としては、騙すのも騙されるというのも、少々羨ましいです。話し自体は読みはじめてから結構早い段階で先まで読めているはずなのですが、なんとなく主人公に感情移入してどきどきしていました。少々ぎこちなさを感じさせる文章も、この話の雰囲気に合っている気がします。

 ネタバレ感想です。
 冒頭は一度目で良く状況がわからずに、数度読み返した。なるほど、こういう気分なのかとわかったが、やや回りくどかったかもしれない。でも、冒頭の疑問文はそのわかりにくさが心に引っ掛かり、妙に味わい深かった気もする。好みによるのかも。
 読み始めは彼女がキツイ女に思えて、どうなることやらと思っていたが、読んでいくうちに「なあんだ、同じ穴のムジナじゃないか」とほっとした。読んでいて恋の勝負どころの心境が伝わってくる、最初の緊迫感と最後のほのぼののギャップが良かった。でも、このほっとさせるのはもっとギリギリ後でもよかったかも。 
 何はともあれ、ツンデレ彼女が本心を吐露するところが可愛かった。

 少女漫画を読んでいるかのような、そんな柔らかい気持ちになることができました。何にせよ幸せというのはいいもんです。
 しかし、それでは小説にはならない、と、個人的には思う。エッセイであれば納得はできるが、小説としては、いまいちだ。
 トラブルを盛り込めば何とかなるんじゃないかとも思われるが、それでは陳腐に終わってしまう。
 何かしらのオリジナルな要素が欲しいところでした。

好きな話ではないです。付き合い始めもプロポーズもエイプリルフールを活用する男の女々しさと、気の強そうな彼女がそれを良しとしているところに語られていない7年の歳月の絆を感じました。

>この日を迎える度に彼女に騙され、笑いのツボは今でも分からないが、楽しそうに笑う彼女をより愛おしく思える日であった。

このくだり、「僕」に語らせるだけでなく、実際に描いてほしかったです。
この文を信じるならば彼女はいいキャラクターだと思うのですが、他の箇所でその良さが出ていないので、なかなか実感しにくいところではあります。特に第一印象がキツすぎるので、読み手として、その後の情報との整合性をとるのに苦労しました。

「僕」のキャラクターは良いと思いました。等身大の男の語り口として、親しみやすかったです。

趣向が違う為か、最後のオチが良く分からず、
何とも終始べったりと甘い印象だけが
残ってしまったのが申し訳ない所です。
ただ、甘さは紛れも無く出ていたかなと。

キュンキュンだ!
ものすごくありふれたシーンなのに、それを感じさせないほどに読ませる筆力。
興味を繋ぎ止める技が絶妙で、とても良い読後感でした。

主人公の緊張が、伝わってきそうです。

ああ、もう! オチがよかった! ブラボーだよ! 末長くお幸せにな!

 砂糖ミルクたっぷりのストレートなお話でした。

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