月に帰るムラサキハルカ への感想

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評価平均

発想2.7
構成2.6
表現3
総合2.7


佳作です! しかし、良くある話としての域を出ていないとも思います。小説としては良くある話ですが、例えばマンガのシナリオとしては、すぐにでも使えそうだと思いました!

可愛いですよねうさみみ。飼っていたウサギは、曲がるか垂れるかどちらかで思うよりも固かった印象がありますが(単にウサギが抵抗していただけかも)、野球帽で隠せるくらいならそんなに長くないのかな。長い方が好き。しゅっとしてて。

お姉さんの胸に飛び込む小5、けしからん。

笑うにも笑えきれず、物語に耽るにも足りず、結果シーンのみが残っている印象。
お姉さんとの交流とその結末を、心境も含めて描きたかったのだと思うが不足するものが多い。

お姉さんがうさぎ耳だった所でYAIBAを連想し、以降青山剛昌の絵で脳内再生。
最後の投げっぱなし感はオネアミスの翼っぽかった。

 不思議な話でした。お姉さんがいくつかのおとぎ話を月側からの物語として語っているところが面白かったです。月の住人にとってかぐや姫は「はらはら」する物語なんですね。

 いくつか、言葉の選び方を変えると、もっとスムーズに読めるようになるかなと思ってしまう部分がありました。一例ですが、お姉さんの「ニンジンの甘い匂い」という表現、甘いというポジティブな形容よりあお臭いだとかすえたようなとかのネガティブな形容の方が、ニンジン嫌いの貴志が感じるのにしっくりくるな、といった感じです。また、「おもいで」や「つたえる」はひらがなに開いているのに「縋る」や「詰る」は漢字表記といったところも、しっくりこない感じがあります。こういうのは、自分で書く時も悩むのですが。
 文章が読みやすくきれいだっただけに、こういった細かいところが気になってしまいました。

 ストーリーの運び方はうまいなと思いました。この不安な、しかし不快ではない読後感。(普通に考えれば)月にうさぎがいないと貴志が知ってしまうだろうというバッドエンドに見えて、(例外もあるかな)と読者にも思わせるという不安定な結末が、この物語全体の雰囲気と合っているからこその読後感なのだと思いました。

文章や作りが少し大人しすぎた印象があります。
展開ももう一捻り欲しいと個人的には思いました。
でも、終盤に漂う無常感や切なさはとても空気がよくできていたと思います。
お姉さんのキャラがとても魅力的で結構惹かれました。
それゆえにラストがしっかりと心に響きました。

貴志君がものごころついた頃、すでに「お姉さん」とは。
まず、例にあげられたお話から、人間に関わるとろくな事はないとしか思えないのに、お姉さんの地球に対する想いがわからなかなったです。また、貴志君とお姉さんの心情的繋がりが具体的に描かれていないので、月まで行く貴志君の想いの強さが伝わってきませんでした。

 あさりよしとおが描いていてもおかしくないような、おかしな話。
 『羽』との違いを出すことにこだわってしまったのか焦ってしまったのか、なんだかわかりませんがとにかく諸々があちらよりずいぶん劣っていると感じました。
 もっとも『羽』を書いた腕前から見て、劣っているとかではなくてこちらではまったく別の方法を用いているのがぼくにはわからないだけかもしれません。いずれにせよこの作品はぼくには好みではないみたいですが、これはあさりよしとおが好みではないという意味と同じではありません。

 コメントのみ書き込みます。
 ドクターさかき!
 以上、読ませていただきありがとうございました。

 月に帰るというのは何かの寓意かと思っていたのだけど、そういうものは読み取れず、本当にお姉さんは月へ帰ってしまった。そして貴志くんはお姉さんに会うため宇宙飛行士となって……と、前半の、何となくシュールな雰囲気がおもしろい。あり得ないことに対する疑いを持ちつつ、わりとすんなり受け入れてしまうのは主人公だけに留まらず町単位だったりする。こういうの好きだ。
 ところが後半までくると、困ったことに同様の筋立ての漫画を読んだことがありまして、どうしても比較してしまいます。そのため、純粋にこの作品への感想や評価をつけるのが困難です。
 ということで、申し訳ありませんが☆評価はなしで。

身近なお姉さんが実は月のウサギさんだった。非現実的な話しではあるけど、手垢にまみれた話でもあります。この手の題材を扱うには表現なり人物造形なりで個性を見せないとただの「よくある話し」で終わってしまいます。残念ながら今作にはそういった見せ場は見受けられませんでしけれど、文章がしっかりと整理されていて非常に読みやすく、それだけで好感度が上がりました。月まで歩いて帰るの?てか階段で?というツッコミはさておき、お姉さんの小さく膨らんだ胸に顔を埋めて縋るとか、貴志くんはのちの亀仙人かな?

お姉さんと再会できるといいですね。
リアルうさ耳わたしも欲しいです。でもそうすると人耳の方は無くなっちゃうんですかね。そうするとバランスわるいかな?

幼い頃の悔恨から宇宙飛行士を目指した貴志くんはなかなか骨のある男だと思います。ウサ耳のお姉さんに会えることを願って止みません。お姉さんはきっと怒ってはいないんじゃないかなと思います。そうだったらいいのにな。
端整な文体がともすると淡々とした印象に感じるところもありますが、物語には希望が見出せる結末が用意されていてどこかお伽話のようでもあり、作者さんの、人間に対する優しい眼差しを感じさせます。

月で聞いた地球の物語に憧れて、やってくるウサギさんの発想が素敵です!!町の人に見守られながら月へと昇って行くシーンも印象的ですし、かつての過ちを謝るために宇宙飛行士になる貴志くんの思いもいいですね。
せっかくいいファンタジーなので、どうしてお姉さんが地球へやってきたのか、どうして貴志くんの町だったのか、他の町の人は何でお姉さんを不思議に思わなかったなどにも理由があるように感じられたので知りたいと思いました。

何だか、ほっこりするお話しと文体。この癒しの感性は大事。
ウサ耳萌えをもう少し強調しても良かったかもしれないけれど、そうすると、バランスが崩れるかな。

当たり前の異様さ、良い意味で浮いている印象の書き出しが、
段々と地に足の着いた、至って普通の物語になっていくのが、
ある意味、流れには合致しつつも、ちょっと物哀しい。
この展開であるならば、お姉さんとの関係性は
はっきりと、名を知り得るものであった方が良かったでしょうか。
後は無粋と知りつつ世界観的に、
星条旗とか赤い人達とかの事が気になる所です。

 丁寧に感情が描かれている優しい物語。本家かぐや姫の心情もこうだったのかなと。この少年は5年生、レストランで会うだけの人の胸に顔を埋めて別れを惜しむには、ちょっと年齢が高いかなと感じる。背景にはもっと思い出とかつながりがあったのではないか。そして町の人々も何かをうすうす感じながらも見て見ぬふりをしてきたのではないか。この話には、今は殆ど姿を消してしまった妖怪や怪異を日常のものとして内包する懐の広い社会へのノスタルジーがあふれている。もう少しエピソードを重ねて描いていけば、より心に滲む物語になったのではないかと感じる。

 ショート・ストーリーとして非常によくまとまった作品だなあと思いました。
 少年が長年の夢を終始心に思い描き、ついにそれを実現に至らせようとしている。その心意気に感動です。
 恋愛に悩む人が恋愛小説を読むと心打たれるように、この小説も、きっとそういう作用を自分に及ぼしたのでしょうね。心はいつも、そういう若さを保ちたいものです。
 前半の「溜め」があったからこそ、ラストシーンのいささか唐突な展開が(少なくとも自分には)輝いて見えたのではないか、という印象でした。

この手の話は展開よりもいかに興味を引く要素を詰め込むかによるところが大きいと思いますが、無難というか目新しさがないというか、あまり楽しめませんでした。

十年越し、二十年越しの思いを抱いて会いに行く、というお話は好物です。良い題材だと思います。
ただ、その題材が活きる構成だったか、というとやや疑問。前半がお姉さんの「説明」に終始していて、キャラクターとして好きになれるような仕掛けがないため、読んでいてどうしても他人事に感じられます。
「説明」を手際よく済ませて、キャラを描くことを意識していただくと、格段に良くなると思います。

ケモミミいいよねケモミミ!
キュンキュンが続いてたいへん満足しています。
しかしながら後半は性急すぎかなという印象。
おれならばきっと、描ききれない宇宙飛行士になるために努力した件をバッサリとカットして、そのかわり月に降りたたんとしている場面を冒頭に持ってくるかなとか思います。
最後も読者の想像力に丸投げしてるのはもったいないと思いました。

うさみみおねえさんの描写がかわいかったです!

主人公と、お姉さんがどんな関係、どれほど深い関係なのかがわからず、それが最後まで引っかかりました。

序盤のコメディっぽい流れに最後まで引っ張られてしまいました…。そこまでして、お姉さんを追いかけたくなる理由が分かると、よかったかなあ、と。

 小さなアイデアを無理やりにお話にしてしまったような印象です。

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