牡蠣のノロいかみたか さち への感想

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評価平均

発想3.2
構成3.4
表現3.8
総合3.3


臨場感が楽しかった。

冒頭では激しい嘔吐感が嘔吐当時ではなく
「胃はとうに空っぽ」になった後として描写され悲惨さがひき立っている。
夢のシーンでは、熱あるときに見る夢ってこんな感じだよなぁ。とか、
蒲団入ってる時に聞こえてくる鍵の回る音って妙に耳につくようなぁ。とか
いちいちうなずきながら読んだ。

牡蠣を食べてはいけない理由や明人との関係もよく整理されていて
ザ・掌編小説という感じがした。

「嫁の立場は、夫の実家において最弱だ。」という表現が笑える(失礼かもしれないが)。

オチもキレが良く、完成度は高いと感じる反面
物語としてはどこか物足りなさも感じた。

たくさんのコメントをありがとうございます。票も入れていただき、励みになります。
以下、どうでもいい自作語りと少しのレスをつらつら書いてみます。

「あたり」と聞いてすぐに食あたりを思いつくのは職業柄でしょうか。吉美の設定の半分くらいは今の自分と重なっています。

調理人の中でも、うちの職場は衛生面において注意が必要な方で、生肉や生牡蠣、二枚貝の刺身など食べてはいけないことになっています。食べたから免職かと言えばそうでもないかもしれませんが、自分が原因で食中毒を出してしまうと、仕事場にいることが難しいでしょうね。
もちろん、調理人のなかには牡蠣を食べなくてはいけない方もおられると思います。店に出す牡蠣料理を味見しないわけにはいきませんから。

今回キャラの出身地を広島・地御前(じごぜん)と岡山・日生(ひなせ)にしました。それにちなんで、吉美は吉備に、明人は安芸に通じる漢字をあててみたりしました。

冒頭の「上へ下へのおおさわぎ」は、鉤括弧をつけるべきでしたね。ノロ胃腸炎の症状はまさにこれで…。あまり高くない熱が出るのも特徴です。

夢の中のテアフラビンというのは、紅茶に含まれる成分でノロの解毒に役立つとされているものです。静岡県の研究所が去年の秋に発表し、効果が期待されています。実用されてほしいものです。塩素は飲んではいけません。

書くためにノロについて調べたことを詰め込み過ぎたかなぁというのが反省点ですが、今後のみなさんのノロ対策のお役に立てれば幸いです(笑)

すらすらと流れて、綺麗にオチがついて、手堅い作品だと思いました。
ただ、手堅いだけで、面白かったかどうかと聞かれると返答に困る感じ。就業規則のくだりなど、職業モノとして興味深くはありましたが。

キャラクターや語り口が良くも悪くも普通なので、作品として好きになれる取っ掛かりが少なかったように感じます。
夢の内容の描写次第ではワンチャンあったかも。

とはいえ「手堅さ」というのも貴重な技術なので、その点は羨ましいと感じました。何を書いても私みたいに大滑りすることは少なそう。

ノロウィルスにかかった描写が細かくて、実際に参考になりそうでした。明人君にうつらないといいですね。今季の東北生牡蠣が出荷停止になったためか、店先は加熱用の牡蠣が安かったです。

ノロウイルスに感染したことがないので興味深く読めました。

読みやすかったです。
それ故に、長編の一部と思ってしまうほどでした。

 ノロわれている吉美に哀しさすら覚えます。可笑しい話ではないはずなのに、気づけばくすりと笑っている自分がいて、文章がとても巧みだなぁと思いました。それにしても、明人はなにを考えているのか。苦しんでいる奥さんに今追い打ちをかけるとは。

 冒頭から「上へ下への大騒ぎ」とミスが見られ、そっちに少し意識を持っていかれてしまいましたが、テンポよく小気味よく進んでいく文章は読んでいて心地よかったです。こんな状況の中でも明人と吉美は仲良しで、特に明人の心配までしている吉美にホレてしまいます。ノロに呪われた二人のノロケを存分に楽しませていただきました。

綺麗な筋の物語だなあと思いました。
思わず何度か笑ってしまうほど引き込まれました。
オチではまた噴き出しました。良くできてますね。(笑)
なるほど、「牡蠣揚げ」に「当たり」かとセンスを感じました。

 初読時、腹を空っぽにして読んでいたのですが、冒頭から吐きたくなりました(誉め言葉です。念のため)。その後、胃が空になった気分を味わってから回想に入ったせいか、牡蠣がより美味そうでした。とりわけ、後ろにとってつけられた、『ビールがすすむ』と『日本酒がうまい』が音として気持ちいいし笑えます。夢はもう少しカオスにしても良かったかもしれないですが、これくらいの方が笑いどころがわかりやすくていいかもしれません。そして、オチが酷過ぎる。いいあたりでした。

 経口補水液が長い旅に出るなどの間接表現がたまに飛び出してくるのが多少浮いているものの、場面ひとつひとつは読みやすい。牡蠣はうまそうだし、ふたりの関係性もよくわかる。
 ただ全体として見るとTwitterのつぶやきを並べていった感じというか、文章構成があまりスムーズではないように感じられた。オチはうまいオチがついているんだけど、落とし方があまりしっくりこない。

 改行はよく読者への配慮とよく言われるけど、このテキストは作者が書きやすいように改行されているように感じられた。たぶんクセが強いんだと思うけど、だからまあ慣れたら読みやすいのかもしれない。

同じ食卓で牡蠣を食べて、吉美の牡蠣だけがノロウィルスに感染してたなんてあるのかなあ……と疑問に思いながら読みました。とはいえこの作品は、明人の才能を信じる吉美や、吉美のトイレの消毒も厭わない明人のふたりのラブラブっぷりを堪能するのが本筋なのでしょう。

自らの実体験と重ねてしまい息苦しさを感じながらも、当たってもなんだか牡蠣が無性に食べたくなるときがあるんだよなぁと喚起される内容でした。

 オチはもちろん、全編に亘って牡蠣尽くしで腹いっぱいどころか、読書魂が下しそうになりました。それから、夢の描写が絶妙でした。しかし、今の飲食業界の衛生面はそこまで管理されてるのかと衝撃的でした。

牡蠣いかだの波状攻撃にクスリとしました。
食中毒、ノロに罹ったことのない自分は身にはつまされないけれど、相当お辛いんでしょうね、というありきたりでひとごとの同情しかできない。ただ、吉美がわりかし冷静なのと、呑気な夢のくだりなんかもあって、その辛さはあまり伝わってはこなかったです。
オチはまあそう来るだろうなとは思ったけど、牡蠣食えない嫁さんが牡蠣食って苦しみ、更には職まで失いかけているところにこのパンフを喜々として持ってくる明人はバカなの? ゆとりなの? そもそも、体調崩してから実家に電話でたしなめるんじゃなくって、その場でいってやんなさいよ。と、ご主人のその愛すべきトボけたキャラクターも相まって、終始ほのぼのした雰囲気に包まれていたのは逆に良かったと思いました。

生食用のが新鮮だろうと鍋にぶち込み、ふた開けてしょんぼり(´ω`)
カキフライほど出来立てアツアツと冷めたものの差が激しいものもないでしょう。
すごくビールが飲みたくなりました。
ノロの件は体験談でしょうか。なんとも辛いですが、物書き的には美味しゅうございますね。
補水液って酸っぱいんだ。おもしろかったです。

「牡蠣」の文字が出てくるたびに、口に美味しい味が広がっていくようで、良い意味で集中して読めませんでした。作中ではよほど苦しんではおりますが、それでも幸せそうな表情が浮かんでくるのはきっと思い違いでしょう。食べ物を旨そうに表現するというのはなかなか至難の技でして、どんな味がするかは類推で以って伝えるしかありませんから、それ自体書き手の実力の大きく左右されるところです。「痛み」もその一種でしょうか。逆に具体的な状況説明にはもう少しやり方があるのではないかと臭わせるところがありますので、その辺の按配を大事にしていくべきではないかと思います。

牡蠣こわいですね。しかし作中の牡蠣の描写は美味しそうです。旅番組で観たりするあのシズル感たっぷりのシーンを思い出します。牡蠣食べたことないんですけど。
調理師さんのお仕事は制約が多いのですね。しかし、夫婦共々牡蠣の産地の出身とはつらい(笑)。
それにしても、福引で当たった旅行まで牡蠣づくしとはまさに呪いとしか言いようがありませんね。
お大事になさってください。

牡蠣に大当たりしたことがあります。なので1番に、よませていただきました。

とっても読みやすくて、つっかえなく最後までつらつらほうほうと。
優しい、いい旦那さまだなあと。
ご実家にちゃんといってくれるなんて、気もきくし、結婚するならこういうひとですね。

最後のオチでまたくすくすしました。
とってもおもしろかったです。

ひとつひとつのディテールにこだわり過ぎたためなのか、全体的にメリハリが足りないのかなと思いました。それが味なのだという向きもあるのかもしれませんが。
かきあげメンバーに魚介アレルギーの人がいるのですが、シジミ400個分のドリンクを上司に勧められ、断りきれずに飲んで死ぬ思いをしたって話しを思い出しました。

そっちに当たってしまったんですべ。
けど、もう旦那さんの実家で牡蠣を食べなくてもいいわけで。怪我の功名……になれば良し。
補水液を買わなければ、旅行も当たらなかった。
オチも素晴らしい。牡蠣は食べずに行ってきたらいい。
面白かったです。


俺は、この作品を読んで、兎に角、腹が、減った……。

幸い、食べ物であたり引いたこと無く、あたったときの辛さっていうのを全然しらないで生きてきたんですけど、これはつらそうですね……。
妻が貝類を食べないので我が家の食卓に牡蠣があがることがないので、あー、牡蠣食べたいなぁ。

そういえば、牡蠣に「あたる」とふくびきに「あたる」でダブルでお題が使われているのがいたれりつくせりだと思いました◎

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