地図を読めない女は地図を書ける

仲間由紀恵

「佐原君。私、最近新しい法則を見つけました」
「はぁ、それはどんな法則ですか?」
 伊能先輩とコンビを組むようになって一年が経つ。三日に一度は先輩の微妙な法則を聞いているのだが、自分でも聞き流すのがうまくなったと思う。
「ズバリ、地図を読めない女は地図を書ける法則です」
「昔流行った本に似たタイトルがありましたね。一応理由を聞きましょうか」
「男性が地図を読める理由は距離感や方角、建物の寸法をきちんと地図から把握することにありますね」
「ええ。一方で女性はコンビニなどの目印を重要視してしまう。コンビニなどはあちこちにありますから、結果目印を間違えて、迷ってしまうということでしたね」
「さて、では読む場合と違って、紙とペンで案内図を書いてと頼まれた場合はどうでしょう」
「男性のほうが有利ですね。距離や方角を間違えては地図と言えないですから。それにお店などの目印は几帳面に書いてあった方がいいでしょう」
「はずれなのですよ。案内図の場合、目的地に到着できればいいのですから最低限の道と建物を書き込んであれば十分事足ります。地図を正確に書こうとしてワチャワチャと余計な情報満載の地図より、シンプルな地図のほうが読みやすいのです」
「うーん、極論な気がしますけど」
「今の時代って、私たちの仕事がそうであるように誰でも簡単に正確な地図を手に入れられますよね。その反面、地図を書く能力が衰退していると思うのですよ」
 私たちの仕事――。
 僕たちは今、とある世界的企業の下請けの下請けの、そのまた下請けくらいの仕事で生い茂る竹林の中を歩いている。東京から一時間ほど車で来たところにあるこの竹林は、石畳できれいに舗装されており、景観もよく、地元の観光名所になっていた。
「しかし世の中ってどんどん便利になっているはずなのに、便利になると仕事が増えるというのはどういうことなんですかね? ああ、そろそろ撮影してください」
 先輩に告げると、彼女は林道の真ん中でパシャリとカメラのシャッターをきった。全天球カメラといって、一回シャッターをきるだけで、360度撮影可能なカメラである。撮影した画像はスマートフォンを通して、会社のサーバへと届く仕組みになっている。
「愚痴を言っても仕方のないことなのですよ。以前は車載専用だったカメラが、今ではこんなに小型化されたのだから、もっと細い道も撮影しようって結論に帰結するのは、単純明快ではないですか。それに作業は単純だし、毎日外に出られるのだから、私はこの仕事好きなのですよ。少なくとも届いた写真データの肖像権をチェックしたり、地図データに反映させたりするチマチマした仕事より、ずっといいのです」
「こんな竹林を撮影して、ネット上で写真を見る人がいるんでしょうか?」
「この先のY路地を右に進めばお寺がありますね。観光で来る人がいたら、事前にどんなところか調べるため、私たちが撮影した写真を見てくれるかもしれません」
 先輩は愛用の紙の地図を眺めながら言った。大切にしている地図らしく、本の端がボロボロで付箋がたくさんついていた。
 僕は持っていたタブレット端末で地図を確認する。確かにこの先にY路地がある。道は左側に伸びる道が本道らしく、右側にそれる道の道幅は本道の半分にも満たない細さだった。
「あ、Y路地を左に行くと大通りに出るんですが、その近くにおいしい蕎麦屋があるみたいですね。今日のお昼はそこにしましょう」
 正確な地図というのはいつの世も求められるものである。獲物を狩るためにはどこに罠を仕掛けるべきか、地の利を活かして敵の城へと攻め込むには、そして今ではこの大通りにはおいしい蕎麦屋があるよ、だ。ひょっとすると文明度というものは地図に記載される情報量に比例するのかもしれない。
「君はよくそのタブレット端末で地図を読み取ることができるね」
 先輩が僕を感心したような目で僕をみている。
「まったく、部署が違うとはいえこの地図を作っているのは僕たちの会社じゃないですか。まぁ、先輩がタブレット端末の操作ができないのはわかっていますから、案内は僕に任せて、僕の言ったとおり撮影してくださいね」
 撮影ポイントは八メートル毎である。僕はGPSを頼りに撮影ポイントを告げる。先輩はその指示通りに撮影するという分担だ。
「わ、私だって操作できますよ。ただそんなワチャワチャした地図がなくても、私は紙の地図で十分事足りるのですよ」
「はいはい。GPSがなくて、どうやって撮影ポイントを割り出すっていうんですか。ほら、ちょうど撮影ポイントですよ」
 先輩はふてくされた顔でシャッターをきった。電波障害がとか、電池切れがとか、まだ何かぶつぶつといっているが、毎度のことなので気にしないでおく。
「佐原君、そろそろ目的のY路地ではないですか?」
 先輩が言いながら僕の袖を引っ張った。
「え、ああ。そうですね。もうすぐお昼ですし、まずは左の道をいって蕎麦屋にいきましょう。お寺は午後にでも――」
「佐原君。Y路地なんてないですよ。この先ずっと一本道なのです」
「え、そんな馬鹿な」
 僕はタブレット端末から目を離し、周囲を見渡した。確かに先輩の言う通り、あたりは今までと変わらない一本道の林道が伸びているだけである。
「私の持っている地図でも、Y路地の記載はありますね。佐原君の持っている地図でも間違いなくここがY路地になっているのですよね」
「ええ。GPSも間違いなく今僕らが立っているここがY路地の起点と指してます」
「妙な話ですね……」
 先輩はその場で立ち止まると左手の人差し指を軽く折り曲げ、口にくわえた。先輩は考え事をするとき、よくこういった仕草をする。仕事が佳境の時、夜遅くまで会社に残って考え事をしている先輩を見るのは好きだった。
「立ち止まっていても仕方ありませんし、まずはこの道がどこに続いているのか確かめながら、撮影を続けませんか。ひょっとしたら、僕たちそろって地図を見間違えているかもしれませんし」
 実質一分にも満たない時間だっただろうが、僕はやっとのことで口を開いた。このまま僕が何も言わなかったら、先輩はずっと考えていたのかもしれない。
「この林にはこの道しかないのです。だから見間違えるはずはないのですが……」
 先輩は納得いかない顔をしていたが、僕が歩き出すと一緒に足を進めた。
 それからはお互い最低限のことしか話さず、淡々と仕事をこなしていった。一時間ほど経ったころだろうか。ようやく林を抜けると国道とぶつかった。向かい側に木造の趣のある年代物の建物が一軒見てとれる。
「あれが例の蕎麦屋ですよ。お昼も少し過ぎていますし、休憩にしましょう」

 竹林庵という名前の蕎麦屋は、カウンター席が数席と、四人掛けのテーブルが四つある小ぢんまりとしたお店だった。丁度客がはけてきた時間帯らしく、客は僕たちの他はカウンター席に二人いるのみだ。出された蕎麦茶が、香ばしくておいしい。
「ねえ先輩。あのY路地はトラップストリートだと思うんです」
 歩きながらずっと考えていたことだった。
 トラップストリート――。地図製作会社が自社で測量した地図の著作権を守るため、わざと間違った道を記しておくと聞いたことがある。他社が無断で地図を盗用した際はこのトラップストリートが重要な証拠になるのだ。
「面白いですね。でもトラップストリートは、日本においては都市伝説というか、噂の域を出ないものですよね」
 先輩はメニューを眺めながら答えた。
「海外ではトラップストリートの存在を認めたケースはいくつかありますよ。むしろ日本だけ例外と考えるのはおかしいじゃないですか」
「それでは佐原君は、あの竹林にはY路地もお寺も存在しないというのですか?」
「ええ。論より証拠。実際僕らが通ってきたあの林道は一本道だったんですから」
 僕は少し興奮していた。と、いうのもトラップストリートの存在はその性質上、できるだけ世間には公表したくないものだ。うちの会社の測量部に指摘すれば、今後いろいろと仕事で融通をきかしてくれるだろう。
「ご注文はお決まりですか?」
 考えに夢中で、店員が寄ってくるのに気付かなかった。おそらく家族でやっているお店なのだろう。とうのたった女性店員の声はどこか上品で、感じがよかった。
「僕はざるそばの大盛り。先輩は決まりました?」
「私はカレーうどんとタケノコご飯のセット!」
 美味しいと評判の蕎麦屋に来てカレーうどんを頼むとは、と思ってしまったがタケノコご飯はいいチョイスだなと思った。
「申し訳ございません、今期はタケノコが手に入らなくて……。キノコご飯になりますが、よろしいですか?」
「タケノコが手に入らない……」
 よほど残念だったのか、先輩は左手の人差し指を軽く折り曲げると、軽く口にくわえ、そのままうつむいてしまった。
「せ、先輩。キノコご飯だって美味しそうじゃないですか。僕も頼んじゃおうかなぁ。先輩もキノコご飯でいいですよね?」
 僕が聞くと、先輩は黙ってコクリとうなずいた。

「すいません、蕎麦湯をください」
 ざるそばの大盛りにキノコご飯を平らげた僕は、店員に声をかけた。大変おいしかったが、さすがに食いすぎである。
「お待たせしました」
 店員が蕎麦湯をテーブルに置くと、僕は蕎麦猪口に蕎麦湯を注ぐ。この蕎麦猪口が竹をそのまま割ったもので、素朴な作りながら風情があり、好感が持てた。
「あのう、どうして今期はタケノコが手に入らなかったのですか?」
 先輩が店員に質問をする。そんなにタケノコご飯に未練があるのだろうか。
「ごめんなさいね。毎年、この時期になると向かいの林の中にあるお寺の住職さんが一年分のタケノコを売ってくださるのだけど、ふた月ほど前に足を悪くして、街の病院に入院してるのよ」
「え! ちょっと待ってください。向かいの林の中に、お寺があるんですか!?」
 驚きのあまり、僕は大声を上げてしまった。
「え、ええ。お寺と言っても小さいものでね。拝見量は取れないし、墓地もないし、タケノコを売ったり、竹製品を作ったりして生計を立ててる住職さんなの。地元じゃ住職さんより竹細工の職人さんって印象のほうが強いわね」
「彼が持っている蕎麦猪口もその住職さんが作ったのですか?」
「ええ。このお店で使っている竹製品はみんな住職さんが作ってくれたものよ。その御猪口もしっかりとした竹を使っているから、丈夫でずっと使っているのよ」
 店員はウフフと上品に笑っている。僕はといえば、竹林の中にお寺があるということに驚いて、店員と先輩のやり取りをただ聞くだけだった。
「しっかりとした竹というのは、何か秘密があるのですか?」
「ほら、その御猪口、竹の淵が少し黒っぽいでしょう。この黒ずみが入るまで二年ほどかかるんだけど、竹細工にはそれくらい成長した竹を使わないと強度が保てないのだそうよ」
 確かに蕎麦猪口の淵は黒い斑点が幾重にも重なっていた。
「佐原君。帰りもどうせあの竹林を通るんだし、そのお寺にいってみましょう」
 先輩は身を乗り出すように、僕にずいっと迫ると、自信満々にそういった。

 いくら風情のある景色とはいえ、半日以上同じ景色を見ているといい加減飽きてくる。僕と先輩は再び竹林の中を歩いていた。帰りは撮影がないので、僕はタブレット端末を見る必要がなく、ただただ歩みを進めていくのみだった。
「ねえ、先輩。確かにお寺はあるみたいですが、道だけはない。ということはありませんかね。つまり僕の言ったとおり、トラップストリートは存在するんですよ」
 意気揚々と前を進む先輩の背中に僕は声をかけた。いくら考えても、トラップストリート以外に答えは出ない。地図上はY路地とされている場所に二股の道なんてなかったのだから、地図が間違っているとしか思えないのだ。
「トラップストリートの線は絶対にないのですよ」
「なぜそう言い切れるんですか?」
 子供じゃあるまいし、と自分自身わかっていたが、ムキになって聞いてしまった。
「異なる二つの地図にY路地の記載があったからです。もし本当にトラップストリートなら、片方の地図はY路地になって、もう片方の地図は一本道になっているはずです」
「わ、わかりませんよ。後に出した地図会社が盗用している可能性だって――」
 先輩はすっと歩みを止めると、振り返り、僕の顔をじっと見つめた。
「私が使っている地図は、実はお父様から譲り受けたものなのです。私の家はちょっとしたしきたりがあって、この地図を代々受け継いで、自分が調査した内容を書き込んで、後世に伝えるというものです。だから制作年からすると佐原君の持っている私たちの会社の地図よりずっと古い。佐原君は私たちの会社が、測量を怠り、地図を盗用しているというのですか?」
 僕はぐっと言葉に詰まってしまった。矛盾を突かれたからではない。先輩があまりにも怒っていたからだ。先輩は普段はどこか浮世離れしたところのある、おおらかな人だ。ただし人を疑ったりすることが嫌いな人だった。僕は先輩のそういうところが好きだった。
「すいませんでした」
 謝るよりほかない。完全に僕が悪かった。
「佐原君はいろいろな情報を持ちすぎなのですよ。情報は必要最低限あればいい。それこそこの紙の地図みたいにね。大切なのは読み取った情報から何かを書き出そうとする力なのですよ。――そろそろ、例の場所ですね」
 先輩はそういうときょろきょろあたりを見回し、やがて、「なるほど、あったあった」と呟き竹林の中へ入っていってしまった。
「ちょっと、待ってくださいよ先輩。そんな道から外れたら迷子になっちゃいますって」
 僕は慌てて追いかけたが、先輩は竹をかき分けぐんぐんと進んでいく。時折何かを確認するように竹をみていたが、迷っている様子はなく足取りは早かった。
「ほら佐原君。お寺が見つかったよ」
 舗装された道から五十メートルほど進んだ先に、そのお寺はあった。ところどころ、ガタがきている古寺だったが、周囲を竹林で囲まれており、ザワザワと竹の揺れる音とも相まって、荘厳な迫力があった。
「先輩、僕でもわかるように説明してくれませんか?」

 古寺は誰もおらず、僕と先輩はちょうどいい石段の上に並んで腰を下ろしていた。蕎麦屋から蕎麦茶を分けてもらっていたらしく、先輩は水筒からお茶を注ぎ、僕にくれた。
よほど物を大切にする性質なのか、小学生が使うようなキャラクターものの水筒で、キャップには先輩の本名がひらがなで書いてあった。
「二か月ほど前までは確かにこのお寺へと続く道は存在していたのですよ」
「でも僕らが通ってきたのは道なんて言えるものじゃない、鬱蒼と生い茂る竹林だったじゃないですか」
「ええ。確かにそうですが、その竹は少し押せばかき分けられるくらいの、まだ成長して間もない竹でしたよね。私は淵の白い竹を選んで、このお寺まで来たのです。つまり二か月ほど前は確かにあった道が、竹が成長することにより塞がってしまったのですよ」
「たった二か月程度で、竹が道を塞ぐくらい成長したというんですか?」
 にわかには信じがたい話だった。
「ええ。竹というのは植物の中で最も成長速度が速いことで知られています。最盛期は一日で百二十センチほど成長します。今年は住職さんがお怪我でタケノコが収穫されなかったと先ほど蕎麦屋で聞きましたね。そのタケノコが二か月以上放置されたら、立派な竹となって細い道くらい塞いでしまうでしょう」
「いや、でもおかしいですよ。だって僕らが通ったあの道には竹が生えていなかったじゃないですか。このお寺に続く道だけ塞がってしまうと考えるのは、無理がありませんか?」
「私たちが通ってきたあの道には石畳が敷き詰められて、歩きやすく舗装されておりましたね。道幅から察するにおそらく公道へと続くあの道は管理が国か自治体だったのでしょう。一方でお寺へと続く細い道は管理がお寺側にあり、結果放置されてしまったと考えられます」
 ぐうの音も出なかった。説明を終えた先輩はまるで日向ぼっこでもするように、大きく伸びをした。
 すごい人だと思う。おそらく先輩の持っている地図は余計な情報など一切ない、一般的な地図なのだろう。そこから想像を巡らせ、結論に至った。いったいどんな風に育ったらこういう発想ができるように――。
 そこで僕の脳裏に一つの疑問が浮かんできた。
「先輩、なぜGPSがないのにあの竹林の道で、Y路地の分岐点を見つけられたんですか?」
 あの石畳の道は今や一本道となっていて、同じ景色が続くのみとなっている。帰り道では僕のタブレット端末はしまってあったし、正確に自分の位置を知ることは不可能なはずだった。
「簡単なことですよ。私の持っている地図は六千分の一の縮尺です。公道からY路地まではおよそ地図上では十七センチです。つまり実際に歩くと約一キロメートルですね。私の歩幅はぴたりと五十センチですから、二千歩進んだところが、Y路地の分岐点となります」
 ざわりと背中が震えたのがわかった。まさか身体で測量をしていたというのだろうか。それはまるで江戸時代の測量だ。
 僕は先輩から貰ったお茶に口を付ける。その時、水筒のキャップに書いてある先輩の名前が視界に入った。
『いのうあゆみ』
 瞬間、先輩の言葉が脳裏を駆け巡る。
 ――私の家はちょっとしたしきたりがあって、この地図を代々受け継いで……。
「伊能先輩、ひょっとして先輩の家系というのは、江戸時代世界一の正確さを誇ったという日本地図を作った――」
「そろそろ行きましょうか。最近は佐原君と外回りしてばかりだったから、事務仕事がたまっているのです。佐原君もたまっているでしょう」
 先輩は話を切り上げて立ち上がった。どうやらこれ以上の詮索はしないほうがよさそうだ。どんな生い立ちにせよ、先輩は先輩である。
「僕は先輩と違って、電車の中やホテルで合間を見つけて終わってますよ」
「え! ひどい! 裏切りなのですよ、それは」
「仕事は段取りがすべてですよ。先輩もいい加減、タブレット端末の使い方を覚えたほうがいいんじゃありませんか」
「むぅ。佐原君、私たちはチームで行動していますよね。つまり私の仕事は佐原君の仕事でもあるわけです」
「いえ、先週のミーティングで話しましたが、あの書類のデマケーションは先輩にありますし、だいたい先輩はもっとオールマイティにイニシアチブを発揮した方が――」
「なんでもカタカナ語にしてしまえばいいという昨今の風潮は嫌悪感を抱きますよ! 佐原君には古き良き日本人としてジャパニーズスピリットはないのですか?」
 ぎゃあぎゃあと先輩が騒ぎ出すので、聞き流すことにする。フジヤマ! とかテンプラ! とか聞こえるがそれもすべて無視をする。
「ねえ、先輩。先輩のその地図、見せてもらえませんか?」
 何となく、ではあるものの今回の仕事を通して先輩の地図が読みたくなっていた。先輩はどんな地図を書いているのか、そして僕はそれを読み取ることができるのだろうか。純粋に興味があった。
 先輩は左手の人差し指を口に加え、考える。やがてクスリと笑うと口を開いた。
「んー、佐原君がもっと成長して、一人前の仕事をするようになったら、いつの日か見せてあげますよ」

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