もふもふしっぽ団の冒険
モフリシャス・モフコ
ぼくの名前はポチ。柴犬だよ!
自慢はもふもふしっぽだよ!
くるりと丸まったしっぽは和犬の証。
うすい茶色の毛がもふっとしていて、あるくとぽてぽて揺れるんだ。
だからぼくは、もふもふしっぽ団を結成することにしました。
もふもふしっぽの仲間を集めて、もふもふみんなで遊ぶんだ!
☆ ☆ ☆ ☆
こんにちは! ぼくはポチだよ。
こんにちは。私はミーよ。何か用かしら?
ミーさん、すてきなしっぽだね! 黒くて長くてツヤツヤしてるの!
あら、ありがと。ポチのしっぽもなかなかね。
そうでしょ、そうでしょ。ねぇねぇ、ミーさんももふもふしっぽ団に入らない?
わたしのしっぽはもふもふはしてないけれども、そうね、悪くなさそうね。
やったー。ところでミーさんはなんの動物なの?
わたしは猫よ。よろしくにゃー。
☆ ☆ ☆ ☆
ねぇねぇ、きみのしっぽはとてももふもふだね。
きみはなんていう動物なの?
ぼくはレッサーパンダだよ。きみはなに? ぼくをいじめにきたの?
ちがうよ! ちがうよ!
ぼくはポチ。もふもふしっぽ団の団長さ。もふもふしっぽの仲間をさがしているんだ。
きみももふもふしっぽ団にはいらないかい?
しっぽを褒められたら悪い気はしないね。いいよ、ぼくももふもふしっぽ団にいれておくれよ。
やったね。とろこで君の名前は?
烈だよ! よろしくね!
☆ ☆ ☆ ☆
こうして、もふもふしっぽ団はどんどん新しい仲間をふやしていきました。
ながーいしっぽ、みじかいしっぽ。
もふもふしたしっぽ、ツヤツヤしたしっぽ。
太いしっぽ、細いしっぽ。
いろんなしっぽが集まって、もふもふしっぽ団はとってもモフリシャスになりました。
☆ ☆ ☆ ☆
ねぇねぇ、ヘビさん。ヘビさんってどこからがしっぽなの?
ん? これは柴犬の坊やじゃないか。そんなことが気になるなら当ててごらんよ。
んーーー。このへんかな?
ハズレ
ここ?
見当違い。
このあたり!
全然だめ。
わかんないよーー。ええーーいここだ!
ハウッワ!
あれ? ヘビさんどうしたの? 変な声がでたよ?
貴様、よくも我が尻尾と胴体の切れ目を見破ったな。見破っただけでなく、その急所的穴に爪を立てるとは。おのれ許さん。秘密を知った以上生かしてはおけぬ。
え、ヘビさん、言葉が難しくてわからないよ……なんだかとっても怖いよ。
そして、ヘビは鎌首を擡げポチを威嚇する。シャーシャーという音とともに口からは二つに割れた舌先がチロチロと出し入れされる。恐怖に怯えるポチともふもふしっぽ団。その様子をあざ笑うかのようにヘビはどんどんその身体を大きくしていく。口の端から吐息と一緒に炎が漏れ出ている。そう、このヘビは古の邪神の生き残りであった!
「さぁて、どうしてくれようか! 丸呑みにしてやっても構わんがそれだとつまらん。まずはお前たちを血祭りに上げ、その後にこの世界を滅ぼしてくれるわ!!」
ヘビが大きく大気を吸い込み、口から炎、いや溶岩だ! 口から溶岩を勢いよく吐き出した。世界の終わりの始まりかと、全ての生きとし生けるものが諦めそになったとき、ポチの遠吠えが響き渡った!「あおーーん!」それに合わせてミーが鳴いた「にゃーん」続いて狐が「コーン」と鳴き、たぬきが「ぽんぽこ」いいはじめた。アライグマは手を洗い、カッパの親子は「カッパッパ」とリズムを取る。百獣の王は百十の雄叫びを上げ、鳥たちは歌声を揃える。カラスが「カァ」と鳴き、桶屋が儲かった。ゴリラのドラムが大地を揺るがし、封印されていた神輿がわっしょいされる。世界のパワーが、今、もふもふしっぽ団に集まってくる! 今や世界はそのあらゆるパワーが歌となって、強大なパワーが、世界を、希望をつなぐ! カッ! と目を開くもふもふしっぽ団! そして輝くウルトラ「マン!」「ソウッ!」。ジェネレーションギャップで足並みが揃わない! しかしてそのパワーは、乱れながらも邪神たるヘビに向かって放出されたのだ!
「ぐあぁぁぁぁあああああああ」
斯くして、地球の平和は守られ、もふもふしっぽ団には平凡な日常が戻ってきたのであった。めでたしめでたしおちもなし。
自慢はもふもふしっぽだよ!
くるりと丸まったしっぽは和犬の証。
うすい茶色の毛がもふっとしていて、あるくとぽてぽて揺れるんだ。
だからぼくは、もふもふしっぽ団を結成することにしました。
もふもふしっぽの仲間を集めて、もふもふみんなで遊ぶんだ!
☆ ☆ ☆ ☆
こんにちは! ぼくはポチだよ。
こんにちは。私はミーよ。何か用かしら?
ミーさん、すてきなしっぽだね! 黒くて長くてツヤツヤしてるの!
あら、ありがと。ポチのしっぽもなかなかね。
そうでしょ、そうでしょ。ねぇねぇ、ミーさんももふもふしっぽ団に入らない?
わたしのしっぽはもふもふはしてないけれども、そうね、悪くなさそうね。
やったー。ところでミーさんはなんの動物なの?
わたしは猫よ。よろしくにゃー。
☆ ☆ ☆ ☆
ねぇねぇ、きみのしっぽはとてももふもふだね。
きみはなんていう動物なの?
ぼくはレッサーパンダだよ。きみはなに? ぼくをいじめにきたの?
ちがうよ! ちがうよ!
ぼくはポチ。もふもふしっぽ団の団長さ。もふもふしっぽの仲間をさがしているんだ。
きみももふもふしっぽ団にはいらないかい?
しっぽを褒められたら悪い気はしないね。いいよ、ぼくももふもふしっぽ団にいれておくれよ。
やったね。とろこで君の名前は?
烈だよ! よろしくね!
☆ ☆ ☆ ☆
こうして、もふもふしっぽ団はどんどん新しい仲間をふやしていきました。
ながーいしっぽ、みじかいしっぽ。
もふもふしたしっぽ、ツヤツヤしたしっぽ。
太いしっぽ、細いしっぽ。
いろんなしっぽが集まって、もふもふしっぽ団はとってもモフリシャスになりました。
☆ ☆ ☆ ☆
ねぇねぇ、ヘビさん。ヘビさんってどこからがしっぽなの?
ん? これは柴犬の坊やじゃないか。そんなことが気になるなら当ててごらんよ。
んーーー。このへんかな?
ハズレ
ここ?
見当違い。
このあたり!
全然だめ。
わかんないよーー。ええーーいここだ!
ハウッワ!
あれ? ヘビさんどうしたの? 変な声がでたよ?
貴様、よくも我が尻尾と胴体の切れ目を見破ったな。見破っただけでなく、その急所的穴に爪を立てるとは。おのれ許さん。秘密を知った以上生かしてはおけぬ。
え、ヘビさん、言葉が難しくてわからないよ……なんだかとっても怖いよ。
そして、ヘビは鎌首を擡げポチを威嚇する。シャーシャーという音とともに口からは二つに割れた舌先がチロチロと出し入れされる。恐怖に怯えるポチともふもふしっぽ団。その様子をあざ笑うかのようにヘビはどんどんその身体を大きくしていく。口の端から吐息と一緒に炎が漏れ出ている。そう、このヘビは古の邪神の生き残りであった!
「さぁて、どうしてくれようか! 丸呑みにしてやっても構わんがそれだとつまらん。まずはお前たちを血祭りに上げ、その後にこの世界を滅ぼしてくれるわ!!」
ヘビが大きく大気を吸い込み、口から炎、いや溶岩だ! 口から溶岩を勢いよく吐き出した。世界の終わりの始まりかと、全ての生きとし生けるものが諦めそになったとき、ポチの遠吠えが響き渡った!「あおーーん!」それに合わせてミーが鳴いた「にゃーん」続いて狐が「コーン」と鳴き、たぬきが「ぽんぽこ」いいはじめた。アライグマは手を洗い、カッパの親子は「カッパッパ」とリズムを取る。百獣の王は百十の雄叫びを上げ、鳥たちは歌声を揃える。カラスが「カァ」と鳴き、桶屋が儲かった。ゴリラのドラムが大地を揺るがし、封印されていた神輿がわっしょいされる。世界のパワーが、今、もふもふしっぽ団に集まってくる! 今や世界はそのあらゆるパワーが歌となって、強大なパワーが、世界を、希望をつなぐ! カッ! と目を開くもふもふしっぽ団! そして輝くウルトラ「マン!」「ソウッ!」。ジェネレーションギャップで足並みが揃わない! しかしてそのパワーは、乱れながらも邪神たるヘビに向かって放出されたのだ!
「ぐあぁぁぁぁあああああああ」
斯くして、地球の平和は守られ、もふもふしっぽ団には平凡な日常が戻ってきたのであった。めでたしめでたしおちもなし。
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