夢の国の掌編集(『ミミーの名は。』ほか4編)

美月真雲

■掌編1 『ミミーの名は。』

 キツミーマウス「もしかして……」
 ミミーマウス「私たち……」

 キツミー・ミミー「「入れ替わってるーー!!!????」」

 その日のステージは大変なことになった。互いの振り付けを急いで覚えて臨むという、ぶっつけ本番に近いステージ。しかし、双方ともプロフェッショナルにして往年のベストパートナー。不慣れなりに最善を尽くし、本番中にも成長を続け、終盤には互いが互いに完全になりきり、本人を凌駕するキレのある動きを見せた。この経験で、気持ちがさらに通じ合った気がした。
 実は本番前に「互いになりきらなくても、衣装を入れ替えて踊ればバレないんじゃね?」という案も出たのだが、ミミーのまつ毛を切る必要があるため却下された。
 なお、翌日には元に戻ったし、隕石は落ちてこなかったのでご安心ください。

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■掌編2 『ミミミーミ・ミーミミ』

  耳 毛 神 拳 奥 義 炸 裂

 ミミミーミ・ミーミミの耳毛が伸びて、キツミーマウスを襲った。キツミーは素早く跳んで回避するが、耳毛はキツミーを執拗に追尾。避けきれず脇腹に掠って負傷した。しかし、キツミーも夢の国神拳を繰り出し、互角に渡り合った。回想シーン込みで一カ月戦闘を続け、ミーミミの耳毛をすべて引きちぎり、ようやくキツミーが勝利したのであった(週刊少年ミャンプ22~25号)。
 次回作にもご期待ください。

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■掌編3 『耳太郎』

 耳から生まれた耳太郎は途中でミミナガヤギ、ミンミンゼミ、ミミズに出会いました。三匹に耳団子を食べさせてお供にし、夢の国のネズミ退治に向かいました。しかし、夢の国のキツミー、ブウサン、ボンダにかなうはずもなく惨敗しました。耳太郎はキツミーたちと仲直りし、いっしょに耳団子を食べましたとさ。
 ちなみに、耳団子は長野県の郷土料理とのことですよ。33へえ。

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■掌編4 『ミミモンGO in 夢の国』

(M.C.)ヘロー・キッズ!
    キミはもう、たっぷりミミモンつかまえた?
    ミミモン151匹つかまえたキミも、まだまだのキミも、
   「ミミモン言えるかな?」に挑戦だ!

(歌) ミミチュウ ミミリュー ミミラン ミミョン
    ミミック ミミッタ ミミット ミャミップ
    ミンミース ミミクラゲ
    ミミワウ ミミカラ ミミタマ ミミガラ
    フシギミミ!

    ミーミ ミーミイ ミミドン ミミブー
    ミミゴン ミミト ミミドン ミュミン
    ミミゴン ミィミダ ミミミーミ・ミーミミ
    ミミース ミミナガヤギ ミンミンゼミ ミミズ
    クサイミミ!

    ミ・ミ・ミ 言えるかな? ミミモンのなまえ!
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 ミミモンGOのブームは夢の国にも影響を及ぼした。全世界に出現するミミモンを専用のボールで捕まえるゲームなのだが、夢の国の中でもミミモンが現れるので、ゲストたちは行列待ちの間ずっとボールを投げている。ニズデーのキャラクターがミミモンと間違えられてボールで捕獲されるという事態になり、さすがに看過できなくなった。再発防止策の検討のため、会議が開かれた。
「私はミミモンではありません、というプラカードでも持って歩こうか」
「そんなの読んでもらえるかね」
「それに手がダルいっすよ」
「いっそミミモンGO禁止令を出すのはどうだ?」
「我々と民天堂の関係が悪化してしまうぞ」
「ゲストの満足度も下がるだろうしな」
「あと、俺もミミモンGOやってるから禁止されると困る」
「お前もやってるのかよ」
「あ、実は僕も……」
「お前もか。えっ、ちょっと待て。やってる奴手を上げろ」
「……」
「俺以外全員かよ!」
「キツミー師匠もやりましょうよ! 面白いっすよ! 今ならミンミーをゲットできるんすよ!」
 ミンミーというのは、でんきタイプの伝説の鳥ミミモンだ。名前が似ているが、ぶたざるミミモンのミンミーや、シャドーミミモンのミンミーとは別物である。当然、ミンミーはミンミーやミンミーよりも強い。伝説のミミモンなので、日時と場所が限定された特別なレイドバトルでしかゲットできない。キツミーは周囲の助言のもと、トレーナーレベルを5まで上げて、レイドバトルに参加した。
「はい、これでバトルに勝利っす! よかったよかった」
「ミッミミチュウ!(歓喜)」
「なるほど、こういうゲームなのか。バトルで貢献した手応えはあんまりないが」
「まだ師匠のミミチュウは弱いっすからね。強いミミモンをゲットすると変わってきますよ」
「ネズミなのに弱いのか。てか、自分で敵を殴ったほうが早くねーか?」
「ミミミッ!?(困惑)」
「そりゃそうかもしんないっすけど、ゲームっすから」
「で? ボールの投げ方はこうだったな?」
「おっ、カーブかけるのうまいっすね。しかもエクセレントっす!」
「ははっ。ボール投げるのはちょっと楽しいな」
 キツミーがミミモンGOを始めたことにより事態は一変した。毎朝、夢の国に出現するミミモンのほとんどをキツミーが捕まえてしまうので、ゲストがボールを投げる機会は皆無となった。今やただ、ツンデレラ城など数か所でジムバトルとレイドバトルができるのみである。

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■掌編5 『耳の名は。』

 キツミーの右耳「もしかして……」
 キツミーの左耳「私たち……」

 右耳・左耳「「入れ替わってるーー!!!????」」

 その日のステージは別に大変なことにならなかった。なお、隕石はキツミーが何とかしたのでご安心ください。

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■次回予告 『ミョミョの奇ミョウな冒険 夢の国編』

「やはり夢の国か……。いつ出発する? わたしも同行する」
「花ミョウ院」
 こうして空ミョウミョウ太郎たちは夢の国へと旅立った。彼らを待ち受けるものは、果たして……?
<= To Be Continued ===

※ この作品は実在のアレとかコレとかとは全全全然関係ありません。
※ 予告の内容は事情により変更となる場合があります。

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